ぷよぷよよりも先なんです



6歳の女の子アルル・ナジャはどこかの建物の中にいました。



アルルが建物の中を歩いていると、急に大きな鳥の怪物コカトリスが現れたのです。



コカトリスはアルルを睨みつけました。



するとアルルの体は石に変わっていってしまったのです。



アルルはそのまま倒れてしまいました。



ふっと目を覚ますアルル。
どうやら夢を見ていたようです。




ここはアルルの通う魔導幼稚園。
今日は幼稚園の卒園試験の日です。



ただ、試験を受けられるのは優秀な園児だけなんです。
今年はアルル一人だけでした。



魔導幼稚園の遊び場に建っている塔。
この中にある3つの魔導球を手に入れると合格です。
でも塔の中にはイリュージョンモンスターやトラップが仕掛けられていてとっても怖いのです。



「がんばってね」
みんなが応援してくれています。



アルルは勇気を振り絞って塔の中へと入っていきました。



塔の中は迷路のようになっています。



さっそくモンスターが現れました。



魔法使いであるアルルは炎と氷の魔法を使って戦います。



なんとか倒すことに成功したようです。



塔の中には道具屋もあります。
回復や攻撃に使えるアイテムなどが売っています。



アルルが1階を探索していると1人の少年が現れました。



カミュと名乗ったその少年は、自分はアルルのライバルだと言いました。
最初に塔を出た者が試験に合格できるというのです。



そんな話は先生からは聞いていませんでしたが、アルルは絶対に負けないと決意するのでした。



カミュと別れて探索していると魔導書を見つけました。



すると新しい魔法を使えるようになるんです。



あ、カミュが倒れています。



よく見ると、背中をケガしているようです。
覚えたばかりのヒーリングの魔法をかけて、その場をそっと去りました。
目を覚ましたらきっとまたイヤミを言われると思ったからです。



塔を登っていくにつれ、モンスターも強くなっていきます。
アルルにそっくりなドッペルや、くちづけをして謎の液体を流し込んでくる人魚など怖い敵ばかりです。



塔の7階まで来た時です。
道端に置いてある箱を見つけました。



箱の中には紙切れが1枚入っているだけでした。
紙にはこう書かれていました。
「ここに入っていた魔導球はもらった。カミュ」と。



「こうなったら奪うしかない」
そう言うとアルルは勝手にカミュの部屋に入り、魔導球を奪ったのでした。



魔導球を手に入れたアルルは最上階までやって来ました。
現れるのは強敵ばかりですが、出口も近いようです。



どんどん進んでいくと扉が見えてきました。
そこには小鳥の部屋と書いてあります。



中に入ると大きな鳥が現れました。
あの夢で見たコカトリスです。



夢と同じようにコカトリスに睨まれました。



すると体が下の方から徐々に石になってくるではありませんか。



急いでコカトリスを倒すしかありません。
アルルは渾身の力で攻撃しました。
ファイヤーの魔法がコカトリスの体を焼き、ついに倒すことに成功したのです。



コカトリスを倒して先に進むと、魔導球が宙に浮いています。
アルルはそっと手に取りました。
ついに最後の魔導球を手に入れたのです。



出口も見えてきました。



外に出ると幼稚園のみんなが待っていました。



アルルがみんなの下に駆け寄ろうとした時、急にみんなの体が腐り始めました。



するとアルルは再び塔の中にいました。
そして小さな腐導士が現れたのです。



みんなをあんな風にしたのは腐導士のせいに違いありません。
最後の戦いが始まりました。

アルルの攻撃が腐導士に当たると、腐導士の体はどんどん大きくなっていきました。
そして強力な呪術で攻撃してくるのです。



その呪術によってアルルはどんどんと追い込まれていくのです。
腐導士がとどめを刺そうとした時、カミュが二人の間に割り込んできました。



カミュはアルルに回復薬を渡すと腐導士に挑みかかりました。



しかしカミュは呪術を受けて倒れてしまいます。



カミュから貰った薬で回復したアルルは、最後の力を振り絞り攻撃しました。
腐導士の体はまた小さくなり、ついに倒れたのです。



アルルが周りを見るとカミュの姿がありません。



ライバルがいたからここまで来れたんだ。
アルルはそう思いました。



カミュがいなくなって、アルルは急に心細くなりました。



アルルは友達の顔を思い浮かべました。



「塔から出るんだ。そうすればみんなに会える」



そう言うとアルルは塔から飛び出しました。



そこにはたくさんの友達が待っていました。
さっきのような腐導士が見せたイリュージョンじゃありません。
本当の友達です。



アルルはうれしくなりました。
これで試験も合格です。



あ、そうそう。
カミュは先生の作ったイリュージョンだと知ったのは、みんなで夕食を食べた後でした。

おわり。




 


 

ぷよぷよでおなじみのアルルが活躍するRPGです。
PC版の魔導物語の方が先に発売されており、ぷよぷよの方がスピンオフ作品となります。
今作はHPなどのステータスの数値は一切表示されていません。
与えたダメージや受けたダメージなども数字では表されません
アルルの表情やセリフで判断しなくてはいけないんです。
最初は戸惑いました。
3Dダンジョンを探索するRPGですが、マップは8×8マスと狭く、またオートマッピング機能もあるため迷うことはありません。
かといって簡単すぎるということはなく、落とし穴やすべる床などもあり、適度な難易度の作品でした。
 

 

 

【今回紹介したソフト】

 

 

 

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