「陰隲録(いんしつろく)」という本を知っていますか?
これは、自分の運命をどうやって変えたか、その実際の方法が書かれたもので
昔、中国(明)にいた袁了凡(えんりょうぼん)さん という男性が、自分の息子のために書き残したものです。
ご存知の方も多いと思いますが 内容はざっとこんな感じです↓
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若き日の袁了凡さん ある日 不思議な老人と出会います。
その老人は、彼の将来に起きることを予言しました。
そして、その予言は次々と的中していきます。
ことごとく的中するので、彼はいつしか老人の予言どおりに生きるようになっていました。
そんなある日、彼は雲谷禅師(うんこくぜんじ)という高僧を訪ねる機会に恵まれます。
このとき、自分がこれまで不思議な老人の予言のままに生きてきたことを話したのです。
それを聞いた高僧は、運命は自らのチカラで変えることができるのだと諭しました。
高僧のその教えに感銘をうけた袁了凡さんは、以降、運命論者であることを返上し、良い運命を自ら作り出すべく、善行に励みたくさんの陰徳も積みました。
するとだんだん、不思議な老人が予言していたことが当たらなくなってきました。
そしてなんと最後は、50代で寿命を迎えると予言されていたにもかかわらず、70代まで長生きしたのでした。
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運命は変えられる!
運命は自らが創造するもの!
というわけです。
でも
万が一、もしかしたら、これって勘違いってことも考えられるのではないでしょうか?
というのは・・・
じつは、(運命を変えたのではなくて)最初から老人の予言が外れていたのかも!?
しれないからです。
たしかに、最初の数十年間分の予言は大当たりでした。
でも、後半の予言は最初から当たっていなかった可能性だってあると思うのです。
前回のブログにも、当たると評判の占いが外れたことについて書いたのですが
そもそも、その理由はたくさんあると思います。
潜在意識がどうのこうのということもあると思いますが
それだけではなく、理由はきっと宇宙の数だけあるのではないでしょうか…
そのこともふまえたうえでいえば
予言や占いやスピリチュアル鑑定の的中率はけっして100%ではないという大前提があると言えます。
99.99999999・・・・・は当たっても
0.000000000・・・・・は外れる。
それが人間ワザ、というか、人間の限界なのではないかと思います。
100%ができるのは神様だけ。つまり、神ワザです。
99.99999999・・・・・と100%は本当に微妙な差ですが、そのじつ、大きな大きな違いです。
だからこそ、未来のことはそれはそれとして、今を一所懸命生きることが大切だとも言えると思います。それにより運命が好転することだって十分考えられます。
また
運命はもしかしたら最初から本当に決まっているのかもしれないけれども、その全容を解明できるわけでもなし。だからこそ、そんな得体のしれない運命というものに縛られず、自分の思ったとおり自由に生きていくことが大切だとも言えます。
そういう意味で高僧は「自ら立命する」ことの大切さを告げたのではないかとも思うのです。
大事なのは、運命や未来を知ること以上に、今をどう充実させ自分らしく心地よく生きていくかにあるように思います。
そのために自分や人が喜ぶこと、たとえば価値観やその違いを知り、具体的にその価値観を満たし(あい)、尊重する(しあえる)方法を知り実践する等々。
その結果、気分の良い、安心できる、楽しい今が生まれ、その積み重ねがそのような日々をつくり、そのような日々が幸せと呼べる人生になるのではないかと思うのです。