ジョンイルの核実験について、マスゴミがどこも、同じようなネタばかりタレ流し続けてるのを見るにつけ、この日本という国は、本当にその経済規模に見合ったジャーナリズムを持ち合わせていないことを痛感するわけだが、それはともかく、今回の新総理は、就任直後に、これ以上ないってくらいのステージを用意されたとってもラッキーな総理であると思う。私は安倍クンを全面支持するというわけではないが、まあ、せっかく総理になったのだから、ここはぜひがんばって欲しいと思う。
就任前には「タカ派」とか言われてた安倍クンも、就任後は当然のごとく全体最適を考慮しながら進めなければならないわけで、公約違反とまでは呼べない程度の、多少の修正は許容範囲内であるというか、むしろそうしてもらわないと困る。全ての日本人の代表者たる総理大臣が、いつまでも一議員と同じ調子で「タカ派」をやられては、それこそ国益を逸する可能性がある。
ともあれ、さすが「元・タカ派」と言おうか、今回のジョンイルの核実験に対する安倍クンの動きは迅速、かつ手順はきちっと踏んでいるようなので、頼もしく思っている。しかし、留意して欲しいことは、あまり日本が先行しているイメージを持たせ過ぎると、他国に消極的な空気を醸成する可能性があるということだ。「日本に任せておけばいい」という空気が出てくるのはマイナスだ。今回の北朝鮮問題に関しては、どう考えても日本が自力で解決出来るレベルの問題ではないのだから、やはりアメリカを前面に立たせる仕掛けが必要だ。それが国際社会の政治力学というものだろう。
幸いなことに、今回は中国・ロシアとも、それほど強い反対姿勢というか妨害はしていないので、国際社会は比較的一丸となって北朝鮮に対する対策の準備を、着実に進めている感がある。これは日本にとってラッキーであるといえるが、やはり日本が前面に立つのは得策ではない。裏で強行に安保理に働きかけるにしても、表面上は「アメリカ対北朝鮮」という構図を作り出すくらいの演出が出来れば尚良い。繰り返しになるが、現在の日本に今回の件に関する解決力はない。
ジョンイルが核ミサイルを持ったということは、従来の極東アジアの安全保障体制を根本から覆すもので、言い換えれば日本も新しい自国の安全保障の枠組みを構築しなければならない。これは朝鮮戦争後初めて、約50年ぶりのことである。北朝鮮の核ミサイルは、もし実戦配備されれば(されるだろうけど)日本の「専守防衛」を一気に飛び越えてくる。
「専守防衛」は言うまでもなく「やられたら、やり返す。」という考えだが、核ミサイル攻撃の場合「やられたら」次はない。北朝鮮は現在、長崎型プルトニウム水爆17-8発分を保有していると巷では言われているけど、そのうち数発が東京都心部に落ちただけで、日本は一極集中が行き過ぎたその首都と、政治経済界のあらゆるリーダー層を含む2,000万人を瞬時に失うことになる。それでもアメリカなら、ワシントンがやられても、即座に報復体制に入ることが出来るかもしれないが、日本の場合、東京の機能を代替出来る都市はない。
最悪の場合、国家としての機能が麻痺した状態で、北朝鮮、それに併呑される韓国、もしくは野心を擡げた中国の侵略という目にあう可能性もある。そうなれば、日本民族は建国以来経験したことのない悲劇に見舞われることはまず間違いない。上に挙げた国々は、世界でもブレーキの利かないことでは1,2を争う民族だからだ。特に日本に対しては、その残虐性をさらに増すことは容易に想像できるだろう。「通州事件
」に遡らずとも、「天安門事件
」、「チベット動乱
」、さらに「法輪功の弾圧
」と、かの国の残虐性は未だなんら変わっていないのが現実だ。
日本人は「他国を侵略する野望」など、20世紀の遺物のように感じるところがあるが、日欧米先進諸国以外の国々というのは、未だ20世紀に生きているということを知る必要がある。特に「特定アジア3カ国」はそうだということを強調しておきたい。
アングロサクソンが主導する国際社会というものは、往々にして未知の侵略者に対して、まるで性善説で対応するかのように寛容な態度を取ることがある。というよりもしなかった実績がある。1938年のミュンヘン会議
はその好例だ。英首相チャーチルは後に、「第二次世界大戦は防ぐことができた。宥和策ではなく、早い段階でヒトラーを叩き潰していれば、その後のホロコーストもなかっただろう。」と述べている。このミュンヘン会議が、ヒトラーに対する「太陽政策」であったこと、そしてそれが大きな失策であったことは明白だ。ヨーロッパはこの「失策」によって、大きすぎる犠牲を払うこととなった。
皮肉なことに、同じドイツ人のビスマルクが「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」と言ったように、国際社会はヒトラーとの歴史から学んだことがあるはずだ。それは「太陽政策は侵略者を増長させる」ということだ。ヒトラーを懐柔しようとしたミュンヘン会議のあと僅か2年後に、パリは陥落するのである。今ここで、北朝鮮に対して、「様子を見よう」、「話せば分かる」と言った甘い判断で対応することは、とても危険だ。なぜなら、「核攻撃に次はない」からである。一度、完成してしまってからでは全てが手遅れになる。「パリ陥落」には「ノルマンディー上陸」があったが、「東京への核攻撃」に、次の手はないということを、まず日本人が強く認識することが必要だ。
ちょっと文章が硬くなっちゃったけど。