優しさが 少し
傷に沁みる
他の誰でもなく
私でなければと
抱きしめられたその腕を
そっと外した
比べるつもり
少しも無いのに
どこかで
懐かしい横顔と
優しい音色が流れてる
好きだと言われると
素直になれなくて
いつの間にか
自分を隠してる
たわいない話で
大笑いできる
あの人の前では
そんなことはないのに
ふとした瞬間
まっすぐ向けられた笑顔に
友達以上の想い
抱いてる自分に気づく
二つの月の間で
揺れる私
なのに
心の奥で
忘れられない
懐かしい曲が流れてる
自分の居場所が
分からなくなって
今日も
ひとり
二つの月の間で
揺れる私