うたかたおもひ -24ページ目

贅沢な時間。

夜中、みんなが寝静まるまで待ちましょう。


カウンターにレコードプレイヤーを持ち出して、

東宝レコード株式会社から出ている、

’ビバ!チャップリン’というオーケストラのレコードをチョイス。


*ちなみに、16ページの豪華解説付き!

 それも、淀川さんですよ~。


自家製梅酒、ロックで用意しましたら、

カラカラ、氷の音遊び。


それを傾けながら、

本を開きます。


(ちなみに、今は梨木香歩さんの『からくりからくさ』です。)


真夜中、25時から26時の間が、

一番、こっくりとした時を過ごせます。


ね~、贅沢でしょ~???


レコードのBGMがとてもいい演出してくれます。

私が使うのは、ポータブルのやつで、

スピーカーがプレイヤーにくっついてるやつです。

そう、なんていうか・・・・

音が悪い!

でも、それがいい味なんですね~。


選曲は、今のところチャップリンがダントツで良いです。

うたなし、オケは優雅です。

街の灯の曲がかかると、もう。


レコードは初心者ですが、

独断で勝手気ままに選んで買います。

このレコード一押し!

みたいなのがあったら、ご一報下さい!


『坂の途中~おいしいコーヒーのいれ方Ⅶ~』 * 村山 由佳

著者:村山 由佳
タイトル:坂の途中 おいしいコーヒー 7

甘~い!

甘いよ、小沢さぁん!!


だなんて、ついついツッコミたくなってしまいます。


『おいしいコーヒーのいれ方』はシリーズもので、

連載10年を越える小説です。

私の捉え方としては、小説というよりも、

ふわふわしたタッチの、

少女漫画といった感じでしょうか。

志田光郷さんのイラストがそうさせるのでしょうか?

いやいや、村山さんのやわらかな書き口も、

そうさせるのです。


村山由佳さんをTVでご覧になった方はいますでしょうか?

本当に、やさしそうな方なんですよねぇ。

そのやわらかさが、一番出ている作品が

このシリーズだと私は思います。


主人公のショーリが、ほんっとにまっすぐで、

そんな大学生なかなかお目にかかれません。

まぁ、恋人かれんちゃんもなかなかお目にかかれないと思いますが。

だからこそ、

恋に恋する女子たちに読んで貰いたいって感じです。


もしも私が、中学校の図書室係であったなら、

これはマストでいれます!

中学生の時くらい、きゃーきゃーするのも悪くないから。

【きっと、まさみちゃんまりちゃん(『放課後の音符』著者:山田詠美さん、に出てくる子。)

が嫌いなタイプの女の子たちだろうな、きゃーきゃーするのは。】

まぁ、私はそんな時期、なかったのですが・・・。

(私といえば、ゲラゲラと爆笑の日々でしたので。)

そんなキャラでもなかったので、この本読むときは

1人でこっそり、きゃーきゃーしてました(笑)


村山さんのHP 、とってもすてきなブルーです。

こちらも是非、ご覧あれ~!


集英社のナツイチ文庫から出てます。

お暑い夏に、あま~い一冊。

コーヒーよりもキャラメルマキアートが好きな方、

一冊いかが?


7月5日。

7月5日に友人宅でパーティをしました。

女の子5人で、きゃんきゃんと。

ワインこぼしたりしながらも、ころころ笑う、

そう、いわゆる箸がころげても・・・

なんでもかんでも可笑しかったのです。

実に、幸福な時。


お酒を買った時、

スーパーのレジには短冊が売られていました。

風流ってなことで、一緒にお会計を済ませます。


みんなでお願いごとを書きました。


ひとりの子が

世界が平和でありますように

と短冊にこぼれるほどの文字で書きました。


(私といえば、自分が健康であるようにと、

狭い範囲のお願い事を書き、なんだかちっちゃい・・・。)


7月7日。

ロンドンでテロが起きました。


短冊のお願い事は、

なかなか叶いそうにありません。


「世界が平和でありますように」


「世界が平和でありますように」


「世界が平和でありますように」


あと、何回お願いすれば星に願いが届くのでしょう?

きっと、願っているだけじゃダメなのだろう。


亡くなられた37人の方にかわって

今日も私は祈ります。


世界が平和でありますように・・・。

【追記】 『見仏記』 / いとうせいこう*みうらじゅん

著者:いとう せいこう, みうら じゅん
タイトル:見仏記〈3〉海外編

またまた、読んでしまいました。

とうとう、海外に行ってしまいました。

ついつい、泣いてしまいました。


えー?!!

このばっかな大人たちの

面白おかしいやりとりの

?!

泣くの~???


ラストです、ラスト。

2人の友情に涙です。

いいな、あんなお友達関係。

お知らせ。

毎度おなじみ、流浪の番組’うたかたおもひ’です。

はぁ、毎日が金曜日であればいいのに・・・。


それはさておき、

いつもご覧になってくださる皆様にお知らせです。


私はよくわからないのですが、

大人の事情で’うたかたおもひ’のアドレス

少し変わることになったので、変更の方、

宜しくお願いいたします。



http://ameblo.jp/utakata-omohi/

『チョコレート・アンダーグラウンド』 * アレックス シアラー

著者:アレックス シアラー, 金原 瑞人
タイトル:チョコレート・アンダーグラウンド

「すべての人にチョコレートを!!」


私は日本の作品を好みます。

外国の作品は、当然、翻訳されていないと読めません。

なかなかくみ取れないバックグラウンドが必ずあるのだなぁ、

と残念に思わずにはいられません。

キリスト教が関わる言い回しなど、

気がつかないことがほとんどなので・・・。

本当にその作品をまで楽しめているか?

なんだか損した気分になってしまいます。


というわけで、私がほとんど読まない外国の小説です。


といっても、児童書ですね。

チョコレート禁止法が成立してしまったある国で、

悪ガキッズが勇気を持って、拳を挙げるのです。


児童書なのでするする読めます。

ただ、時々、日本語としてしっくりこない言い回しに

違和感を感じてしまいます。

私が原文を自力で読めるようになったら、

そういったもやもやは解消されるんでしょうがねぇ。

いつになるやら・・・。


というわけで、見事に1日一冊ペースの7月。

周りはパーフェクトに就職が決まり、

そろそろテストだ!卒論だ!

って時期に、私ってば・・・。


蛇足。

訳者の金原 瑞人さん。

かの有名な芥川賞作家のお父様ですね。

彼女、私と同じ年なんだよなぁ。

学年はひとつ上ですけどね。

なんだかすごーいだなぁ。

『風味絶佳』 * 山田詠美

著者:山田 詠美
タイトル:風味絶佳

ぜっ-か絶佳

  すぐれてよいこと。

  すぐれて美しいこと。

         広辞苑より


私はこの本に出会うまで、

’絶佳’という言葉を知りませんでした。


森永のミルクキャラメルは大好きだけれど、

その箱に’風味絶佳’と書かれていることも知りませんでした。


私は、彼女の短編集が大好きです。

あっさりと、それでいてしっとりとした文章。

物語に登場する人物が持つ哲学

何が格好良くて、何がなのか、

どれが素敵で、どれが美しいのか、

それを知りたくて、つい手にとってしまいます。


人は、多く矛盾のある行動をとってしまいます。

彼女の小説には、それがとても上手に描かれていると思います。


彼女の小説には、

度々、私の知らない言葉が出てきます。

それは、単に私が無知なだけのですが、

日常では使われることのないその言葉達に出会うこと

それが小説を味わうことのひとつであると、私は考えます。


小説を通して吸収する言葉は、

普段の会話で使う機会は、ほとんどありません。

ですが、時に、自分の内なる想いを

自分だけに語りかけるとき、

その言葉達がスパイスとなるのです。

自分の想いを、

普段使わない言葉で彩るという行為

それは、自分だけのために、贅沢をしてあげる。

そんな瞬間を慈しむことができるからです。


ぜっか、ぜっか・・・。

さぁさ、明日から’絶佳’ちゃんは私の言葉となるのです。


え?

この小説?

そりゃあもう、絶佳です。

雨。

雨が強すぎる

そんな理由で、

少し小降りになってから家を出た。

確信犯としての、遅刻。

正しいと信じて、遅刻。


授業には勿論遅刻したけれど、

そこに悪気どころか正義しかない。

先生は、理由を聞いてびっくりしてた。

そして、笑ってた。


遅刻の理由を笑ったのか、

平然としているを笑ったのか・・・。


強風、勿論台風

自然のチカラが凄いときは、

無理しないこと


これが、母の教えです。

『格闘する者に○』 * 三浦しをん

著者: 三浦 しをん
タイトル: 格闘する者に○

なんてこった!

私ってばいつの間に小説書いたんだっけ???


ってな具合に、今の私を見透かした小説となっております。

涙なしには読めません、トホホ

注)これは、ある特定の人にのみ当てはまる感想です。

でも、実際、ラストでは泣いてしまいました。


だらりんと就職活動する女子大生vsよくわからん一般社会という魔物。

こんな構造です。

自分自身、

マニュアル本なんて、しゃらくせえ!

だなんて、よろしくない言葉を使ってしまうほど、

腹が立ったのを覚えています。


私も、何度か面接受けましたが

(しかし!圧倒的に同級生よりも少ないけれど。

いやいや、堂々と宣言している場合ではない。)

いっつも主人公のように

心の中で悪態つきながら、

はぁ????

って、無駄なイライラ感を募らせたこともありました。


K談社のくだりのところは、

自らの体験を踏まえて、

地下鉄の出口から、建物に入る時など、

まさに!

主人公と気持ちは完全にリンク!!


ラストが気に入りました。

出版界への就職を夢見る者としては、

実に励みになる終わり方で嬉しかったです。


うーん、

今のこの時期、この本に出会えてよかったです。

できれば、もう少し早くに出会っていたらよかったけれど、

この時期に出会ったってことは

それなりに何か意味があるものだと思って

受け止めることにします。


(本の先生、いつもありがとう。

助かります。)


最近まで、

実に中途半端に就職活動をしていた私にとって、

すごくチカラになりました。

このエネルギー、見習わなくちゃ。


最後に、

私もニキちゃんのようなお友達が欲しいです。

なんか、仲良くなれそう。いい男だ!


蛇足

作者の名前を、どうしても’をしん’と読んでしまいます。

私は’おしん’を一度も見たことないし、興味もないのに。

しをん、しをん。

お花の名前と覚えておこう。

じゃないと、勝手に脳が’をしん’と読んでしまいます。

みなさまへ

7月になりました。

このブログを初めて、だいたい1ヶ月が終わりました。

この間に、沢山の方が読者として登録していただいたり、

そうでない方でも、毎日読んでくださる方もおられるということで、

とても嬉しく、言葉では言い表せないほど、

ありがとうの気持ちで一杯です。


最近、本の記事が減ってますが、

のらりくらりと更新していきますので、

これからも何卒、宜しくお願い致します。


あ!

あと、コメントを残してくださる方たち!!

ほんとうに、ありがとう。


発信する側として、

反応していただけると

書き手冥利につきます