5月の本
2026年4月30日
吉田篤弘 著
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」フライング読了。
「毎月1冊、読んだことない作家の小説を読むこと」を目標にしてますが、4月に入り読書熱が上がり、2冊(伊与原新「宙わたる教室」、津村記久子「ポトスライムの舟」)読んでしまい、5月に読む本として購入した「それからスープ」を4/22から読み始め、5月を待たず読了してしまいました。
さて、こちらの本を選んだ理由。
ズバリ本のタイトル(私はスープのことばかり考えて暮らしたことないですし笑)に惹かれました。それと装丁デザイン、(こちらは「クラフトエヴィング商會」名義で装丁のお仕事されている吉田さんと吉田浩美さんの手によるものです)昭和っぽいデザインに心惹かれました。本屋に行くたび思うのは「本屋は小さな美術館」、素敵な装丁の本たち、それだけで美しいと思うが、本屋さんそれぞれが、それぞれ工夫を凝らしたディスプレイで見せてくれる。「まさに美術館だなぁ」と本屋の入口をくぐるたびにワクワクしながら思います。
さてさて、またまた、前置きが長くなりましたが、作品の感想を、
読了後の感想は「いい作品です」
としか言いようありません。
無職の青年を主人公として、その青年目線で物語は進んでいきます。主な登場人物は、サンドイッチ屋の主人(安藤さん)とその息子(リツ君)、主人公の住むアパートの大家(通称マダム)、そして主人公が通う映画館「月舟シネマ」でよく見かける緑色の帽子の似合う妙齢の女性、
これら登場人物と主人公が、複雑ではなく普通に絡みながら、柔らかい感じの物語は進んでいきます。
小説は全編約270頁が14の章と細かい章に分かれており、章ごとのエピソードがあり、少しずつ柔らかい物語が進展していきます。
細かい章分けは読みやすいですね。
この物語のキーパーソンは、サンドイッチ屋の息子(リツ君)だと個人的には思ってます。「小学生ですが大人びた口のきき方をする子で、お母さんを亡くしたことによる悲しみを抱えてる子」このリツ君の行動が主人公と色んな人を結びつけ、そして彼の要所要所での大人びた発言が光ります。
物語の詳しいことは言えませんが、「なるほど、やはり、そう来たか」という感じで大きな仕掛けもないけど、本筋とは違うがリツ君の行動を追うだけで、心温まる作品になっていると思います。
あと、こちらの作品は吉田さんの「月舟町三部作」の二作目になりますが、小説の舞台に同じ月舟町が出てくるだけですので一作目を読んでなくても心配ございませんのでご安心ください。(一作目読んでないので購入時、若干の不安ありましたが、杞憂でした🤣)
最初に「いい作品」と申しましたが、映画化されても「いい作品」になると思います。そんな作品でした。主演は赤楚衛二さんあたりがいいかな?
さてGWもなかば、5月の本(その2)以外の本も少し溜まったので
そちらを優先し、読書ざんまいのGWに‼️
5月の本(その2)は慌てずゆっくり読みたいと思います。
