予感 | オクノスタイル

オクノスタイル

福岡を中心に、オリジナル曲を歌ったり、語りと即興音楽のライブをやったり
写真を撮ったり、物書きしたり

日々の様々を自分目線で書きつらねてます



8月7日の夜、秋の虫っぽい鳴き声が、裏の窓近くから聞こえた

まさかこんなに暑いのに、と思っていたけど
そういえば、8月8日は暦の上で立秋ではないか

この暑さ、永遠に終わらんのじゃないかと、半ば魂を抜かれ気味だった

でも、秋がくるんだなあ


内側から発火しそうな熱を感じながら、急に寂しくなる

夏が終わる

秋がくる

季節は巡る



幼なじみの家に、お線香をあげに行った

彼女が亡くなって、丸6年
もう七回忌なんだな


私の地元は長崎だが、ここ何年かコロナんもあり、割に静かなお盆だったようだ

今年は精霊流しも、お墓の爆竹にロケット花火も、きっとすごいだろう

街の花火やさんが、久しぶりに大繁盛しているというニュースが流れていた


彼女の御仏前に手を合わせて、おじちゃんおばちゃんともう一人の友人と、それから、小柄なミケ猫ちゃんと
ひとしきりおしゃべりして帰った


彼女は、きゅうりの乗り物であっちに帰っただろうか

楽しそうに乗ってる姿を想像して、思わず吹き出してしまう

個人的には、きゅうりはブツブツしてるからナスがいい、、

なんか、お盆って面白いな



8月は誕生月でもあり、夏休みでもあり
子供の頃は、本当にワクワクした

しぬほど学校のプールに通って
しぬほどセミを捕まえた

夕方ギリギリまで遊んで、夜は泥のように眠った

憧れのクマゼミを探して、人んちのみかん畑をはしごしたりしていたので
福岡に来たばかりの夏、クマゼミがゴロゴロ道でしんでることに、むちゃくちゃ驚いた

わたしの地元では、ちいちいゼミ(にいにいゼミ?)ばかりで
クマゼミは、まずでかいし羽は透明だしすごい声で鳴くし、セミ界の神さまだと思っていたから




仕事しだしてからは、お盆に帰省することすらなくなった

今年は仕事してないのをいいことに、誕生日を祝ってもらう気満々で、実家に帰ってみたけど

もう昔ほど甘いケーキにガツガツできないし、顔を合わせての両親からのおめでとうも、ちょっとだけ気恥ずかしい



お友達が、ランチのお店でサプライズを仕込んでくれていた

たまにはいいやん、と笑っていたが、サプライズを避けて生きてきたわたしは、全くどんな顔をしていいのやらわからなさすぎて、ただただへらへらしていたw

妹に↑の写真をみせたら、あけみちゃんって誰?と言われた

しかし、スヌーピーのクオリティが高すぎる
チョコペンでこの仕上がり
さすがプロだわ


でも、嬉しかったな

お祝いしてくれたみんな、ありがとう(*^^*)



空が青い

青という色は、なぜこんなに心がすっとするんだろう


もともと、上ばっかりみて歩くから、よくつまずいたりするタイプだった

でも最近、下ばかり見ていることに気づいた

顔を上げるのが、何となく疲れる
フォルダーは、空の写真が明らかに減っていた

だから今は、意識して、空を撮るようにしている


上を向いて歩こう、と坂本九さんは歌った

九ちゃんが亡くなった日航機墜落事故は、わたしの誕生日だったことを思い出す

あの時、生き残った方の中に同じ年の女の子がいたな

彼女は、幸せな毎日を送っているだろうか



8月は、命が濃い

こんなに明るくて、こんなに光が溢れているのに

だからこそ、影も濃い


空も青が濃い


汗をかいて、目が痛い