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忘れないように書いておこう。
漫画・映画・日々の感想。旅の写真。

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昭和とおぼしき時代に、半野良のオス猫が主役だけ合って、
想像以上にハードボイルドな要素もあり。
一見メルヘンな生活は、死と暴力が常に隣り合わせで、
この生き物はここまで徒党を組まないとは思いながらも、
猫として生きることが垣間見える読み応えのある作品だった。

 

事故、怪我、病気…猫の完全室内飼いと不妊手術は、
誰もが一番不幸にならない落とし所であると同時に、
それらは性、成長、自然、社会という野生動物にとっての全てを奪うことでもある。
 

私にそれだけの覚悟があるのだろうか。

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大好きな堀口洋イラスト&毒蝮三太夫声の、
ルドルフとイッパイアッテナと同系統ともいえるのでついでにメモ。(もう廃盤??)

台湾に行きたくなる映画。
緑の深い電車 遠いなだらかな水墨画のような山々 土の道の村
穏やかな人々 熱帯夜の屋台 背筋の伸びた年配の女性。
台湾に行きたい。

親たちも「そんなことはなかった」と言うし、私もよく覚えていない。
けれどもこの映画の女の子の痛みは、かつて私の日常的な痛みであったと神経がよみがえる。

布団たたきはこんな風に押し入れで振り回されるより、
スナップ利かせて打ち付けられると痛いんだよなぁ、とか、
弟はかばって止めたりしてくれない、すみっこで暗い顔して小さくなっているだけだ、とか

 

 

雪が積もり、明日から寒くなるというので、夫と一緒に飲もうと思い、ココアの材料やワインのつまみを買い込んで帰宅。しかし黄体期でイライラ気味。
案の定石油ストーブの石油がないだとか、まだ使える電気ストーブを捨てようとして汚いだとか寒いだとかくだらないことでケンカ。
彼は謝るが私の顔は一切見ない。私が泣いていると、トイレのドアを殴りつけて穴をあけた。
外に行こうとする。これ見よがしに感じるので止める。クローゼットに引きこもる、52歳の男が。情けなすぎて唖然とする。
私のことを心配するような口ぶりをして油断させた瞬間に出ていこうとするので服をつかんで引き留めると、強引に立ち去ろうとする。
私は引きずられて、風呂上りのパジャマ・スリッパのまま、マンション外廊下の階段を引きずられて、落ちる。
こだわって買ったお気に入りのパジャマとスリッパと折り畳み傘とストラップとキッチンマットがすべて玄関から落ちて汚れる。

体中を階段に打ち付ける。なぜこんなくだらない理由でこんなことになるのか。
耐えられず引き留めると、掴んでいたダウンコートもセーターも脱いで上半身裸で雪の中を走り去っていった。
パジャマもスリッパもダウンコートもすべてゴミ袋に入れて風呂に入りなおした。身のちぎれるような想いがする。
育児休暇中にグアム旅行へ行っていた弟から、甥の出産祝い返しを送った旨のメールが届く。
ありがとう、と返す。
彼は翌日帰ってきて、やはり私が悪いのだと言う。

それから二週間経つ。もう怒る体力もなく、くだらない冗談を言ったり飲みに行ったりして日々をごまかすが、だんだん抑うつがひどくなっていく。蓄積がなくなっていくみたいに。糖質以外味がしない。
朝のヨガも、血糖値の記録も、睡眠も食事も取らない。残業して酒を飲む。

私が長生きしたところで、合併症の地獄の中孤独死するだけだ。

彼は見て見ぬふりで、自分も酒を飲んでぼうっとしている。

死にたいな、と思う。

平手友梨奈
一昨年の紅白の目力でやられる。瞳阿に似ていた。
他人に守られることを前提とした少女たちの中で、
独り最前線にいる風体の、危うく精悍な少女。

学生時代の友人に似ている。
眼鏡にくせ毛、美少年風の16歳。処女で潔癖でオタク。
不必要なまでに尖っていた。

不安定な性自認。被差別者としての自身を受け入れられない。
「世界が歪んで見えるほどの感受性」
若者の、傷つきやすさと攻撃性。
その魅力を、才能と言っていいのか、わからないけれど。


想像を絶する経験をした子供が

子供らしい空想で世界を塗り替えたすがた

 

踏みしだかれた者が、これほどの力を持てるなら

世界は7回どころかすでに1兆回でも焼かれているだろう

 

無力なる受難者は

ただ名もなく草の陰に腐り落ちるのみ