仕事から帰ってきた夫が、開口一番。


「お袋の原爆手帳の申請めんどくさー」


原爆手帳とは、被爆した人が申請すれば


もらえる手帳で、医療費が無料になります。


義母は黒い雨を体験しているので、


最近になって夫が手帳の申請を考え始めました。


これまでは義母は絶対的に


「私は健康だから!!」


と、民間の保険にも入っていなかったし、


原爆手帳も取りたがらなかったのです。


被爆した、というのも避けていたのかも。


義母が施設に入り、周りが、


「原爆手帳とらないのか?」


とヤーヤー言うようになり、夫も考えて……


これがめちゃくちゃめんどくさいんですよ。


病歴、それに伴う検査、診断書、


色々大変なのです。


そもそも病歴が原爆によるものかわからない


のに(年なりに出てくる病と私は思う)、


その病気の処方薬などが無料になるとのことで、


手帳を申請って、私はちょっとね~。


歩けない88歳を介護タクシー呼んで


病院に連れて行って検査させる……


お金かかるばかりで、手帳がもらえるか


どうかもわからないし。


貰えたとして、これから何年生きるのでしょう。


もう、夫は親戚など周りに踊らされて、


今まで義母が拒んできたのに、何を今更です。


私は自覚していますが、冷たい人間です。


私の家族(夫、娘2人)以外に興味はありません。


今のこの幸せを壊したくありません。


逆に言えば、家族以外に何も要りません。


でも、冷たいと思う方が多いでしょうね。