茜色の約束

茜色の約束

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私は医療職です
様々な事がありました。まだまだ先は見えてませんね。いつ終わるのか、いつ自分も感染するのか…そんな日々です。
私自身、濃厚接触者にもなりました。同僚が感染もしました。何名か大事な患者さんを亡くしました。
そんな中でも日々は続いていきます。みんながつらいように私達もつらいです。しんどいです。ギリギリの精神で仕事をしています。
でも、心ない声や蔑みは容赦なく降り注ぎます。息をするようにポロポロと…
言う方もする方も簡単です。心配なのも分かります。でも、ふと考えて欲しい。言われたりされる方の気持ちを…何されても、言われても我慢してるつもりです。わかってるつもりです。それでも雪のように心にはたまっていきます。
未知のものに闘うのは一緒ではないですか?
私達は鎧をきた、心のないロボットじゃない。
あなた達と同じ人間です。



世間の自粛を批判したいわけじゃないけど、知っておいて欲しい事があります。
私の職場は、
例え家族とだろうと外食は禁じられています。
映画館、カラオケ、ゲームセンター、銭湯や温泉、旅行も禁止
県境を越える時は職場に申告し、なぜ県境を越える外出が必要なのか正当な理由があり(正当な理由に旅行は含まれません。法事やお葬式などのみです。)許可されない限り出来ません。
休日の外出も不要不急は避け最低限の生活的な外出のみです。県内だろうとテーマパークや人が集まる場所は行っては行けません。
県内外在住を問わず、家族以外の人間と例え自宅でも食卓を囲むのも禁止です。
同居の家族以外の人間と会うことすら自粛するように言われています。
緊急じゃない限り美容院すら行くなと言われています。
その他、検温を1日2回必ず行います。自分の体調や行動履歴を毎日記録します。

これだけ、しいたげられてます。そんないち医療従事者もいます。
どこまで我慢していたらいいのか、わかりません。
自由が欲しいとさえ思います。
趣味も息抜きも正直出来ません。職場か家かしか行けない。友達に最後に会ったのは3月の初めです。LINEとかリモートとか文明を使えば顔も見れるけど、正直直接会いたいです。
外食だってしたいです。
旅行も行きたいです。
テーマパークも行きたいです。
あなた達がしている事、ずっと我慢してます。

知らないから言うのであれば知っておいて欲しいと思いました。
書いたからといって、現状が変わるとは一ミリも思っていません。
分かるわけないとどこかで思っています。分かる人なら最初から傷つける事しないです。
体験しない限りこの生活の苦しみ分かるわけありません。


一般の人の自粛と医療従事者の自粛はレベルが違います。
ガチガチに固められても従うのは最後は自分の行動が何十人の命を守るものだと思うからです。
それが私達の今、与えられた使命だと感じているからです。
どんなに疲れても医療が崩壊しない様に守り、支えたいと願うからです。
今、生きる人々と明日を一緒に見たいと願うからです。