タイトル通り、どうやら虚言癖人間は映画館で2時間ジっとしていられない傾向がある…と思う。映画館に限らず、コンサートや演劇など、長時間しゃべらないで黙ってることが出来ないんじゃないかと思う。


山本と映画を観に行った時、映画を見てる最中なのに普通の声の音量で平然と話しかけてきて、私が無視を続けると、普通に聞こえてないんだと思ったみたいで、私の肩を揺さぶって


「ねえ、聞こえてないの!?」


と真顔で聞いてきたのでびっくりした。私が無言で睨んでスクリーンの方を見ると、


「え!ちょっと待ってw

 何か怒ってるの?」


とまた話しかけてきた。映画が終わるまで私はずっと無視していたのだが、エンドロールが始まりそうになった直前に誰よりも早く席を立ち、


「面白かったね~!」


と言いながら出口に向かって一直線。私は最後まで見たいので、それも無視してたら、出口の方で私の名前を呼んで手を振り、


「おーい!先行っちゃうよ!?」


と、自分こそが迷惑だと言わんばかりの顔で言った。全部観終わってから私が出ると、


「さっきから無視するし、なんか怒ってるの?」


と、本当に自分の言動がおかしいことに全く気付いていないらしい。それか映画館に生まれて初めて来たとか!?


別の日、私が友達とコンサートへ行く時、山本はチケットも無いのに勝手に付いてきて、コンサートが終わったら合流しようという話になったので会場の外で別れた。


2時間後、観終わって会場を出ると、門の前で超~~~怒ってる山本が…。そしたら私を見つけるなり、


「何回電話したと思ってんだよ!メールも何度もしたのに!」


と言うので携帯の電源を入れたら、なんとコンサートの始まった時間から終わる時間まで、何度も留守電・メールが入っていて、その内容が


「どう?そっちは面白い?盛り上がってる?」

「返事ないけどどうしたの?」

「何度も電話してるのに電源がOFFになってるけどなんかあった?」

「心配だから電話ください!」

「どうして返事くれないの?怒ってるの?」

「留守電聞いたらすぐ電話ください」

「このメール届いてるよね?」

etc...


…というもの。一緒にいた私の友達も唖然として、ひきつり笑いだけで精いっぱい。


なので私が山本に


「コンサート中は普通携帯は切っておくものなんだけど?」


と言ったら、全然納得してない顔で先に歩いて駅の方に歩きだしたので、私は無視して友達と食事に行った…ら、ちょっとたってからまたメールで「今どこ?」とか来たのでまた無視した。


岩尾と映画を観に行った時も、見てる最中に普通~の話題でしゃべりかけてきてうるさいかったからそれ以降は行かなかった。コンサート中は「なるほど」とか「へーここはこう表現するんだね」とか知ったかトークをすることはあったけど、世間話をしゃべりかけてくることはそんなに無かった。


たぶん虚言癖人間は自分の話を聞いてもらいたい願望が強すぎて、2時間も黙っていられないのでは?


いつも自分の話ばっかして人の話を聞かないし、人の話を聞いてる最中でも最後まで聞かずに「俺もそうゆうことあった、でも俺のときはもっとすごかった」と嘘話で割り込んできてうざい。



虚言癖人間はナルシストでドラマチックな作り話をしまくるので、ドラマや漫画なら違和感のないが実際使うとおかしい「倒置法」を愛してやまない。


例えば、ドラマでありがちな


「俺がやったんだ、俺がやってしまったんだ、そう…、あいつを殺したのは…俺だ!仕方なかったんだ…あいつさえ…あいつさえいなければ俺は…!」


とか


「好きになってしまったの…あなたを。そう…私、あなたを好きになってしまったの!…ううん、なんでもないの、ふふ、なんでもないわ!嘘よ、今のは嘘!あぁ、今日はなんていい天気なの!」


というセリフがあるとしましょう。ドラマだから特に違和感はないですね。でもこれを実際に会話言葉で本当に言ったら違和感あります。でも虚言癖人間は、このような「~してしまった」や「そう…、」や倒置法が大好きなのでよく使います。あと虚言癖はメールにやたら「…」が多くて「好き」よりも「愛してる」という言葉を使う。


山本は、メールなのに


「実は…俺………」


という1行だけのメールを送ってきたことがあり、意味のわからない私が


「メール途中で切れてたよ」


と指摘したら、そうじゃなくてナルシストなりのなんかのかっこつけだったみたいで、また次のメールで


「俺…実は…ううん、やっぱりなんでもない…」


と送ってきた。何でもないならメールで送るなボケ。私はこうゆうメールがきても「気になるから言って」などとは絶対に言わない。それを言ってほしいがために送ってきてるんだから相手の思うツボなことは絶対にしない!


しかもこうゆう「実は僕…」は、たいてい話のネタが無いときに限って送ってくる。妄想の話を披露するのは得意でもネタが無くなるとその場まかせのメールを送って相手の反応を見ながら、ドラマチックな内容に持っていかれたらいいなとでも思ってるんでしょう。虚言癖の人からそうゆうメールが来ても相手をしないのが一番ですよ。いちいち相手をしたらもう最後、この人は喰い付いてくると思われたら集中的に依存されます!うざいですね。


ちなみに岩尾の場合は会話中に1人芝居のスイッチが入ったときによく


「○○だ!…いや違う、いや、…待てよ」


というセリフがやたら多かったです。臭いセリフを言う時は必ず、遠い目をしたり、両手で頭を抱えたり、眼球をあっちこっちに動かしたり、目を見開いたり、眉毛を上下に動かしたり、首をかしげたり、日本人は普通やらない身振り手振りをやります。劇団員がステージの上でやるようなオーバーな演技をするのも演技性人格障害の特徴みたいです。





山本は、転んだりぶつかったりして人に笑われると、真顔で


「いや、今、誰かに足をつかまれて…」


とか


「今、ここに誰かがいたからよけたら急に消えた」


というごまかし方をしていた。


寝てる時に足がガクっとなっても霊のせい、道でつまづいても霊のせい、階段を踏み外しても霊のせい、水をこぼしても霊のせい、とにかく何でもかんでも自分のドジで笑われるシーンでは全部霊のせいだ。


ちなみにドラッグはやっていないので幻覚ではなく、何でやっていないかどうかわかるかというと、私がうちの猫に

薬を飲ませるときに使うシリンジ(注射器の針がついてないやつ)を、部屋で見つけた時、山本は覚醒剤用の注射と勘違いして、顔を青ざめて


「か、か、か、かく、かく、覚醒剤…やるんだ…」


と、どもりながらタジタジで聞いてきたので、面白いから


「うん、そうだよ」


と言ってみたら、どもりながらも粋がって


「お、お、俺の周りも、み、み、み、みんなやってるけどね…」


と言ったので、超大笑いして


「それ猫に薬あげるときのシリンジだよw」


と言うと、「ふーん…」と安心したようで、ドラッグをやる度胸も無さそうだった。


話は戻って、何でもかんでも幽霊のせいにして決して自分がドジったわけではないとごまかす山本が、ペンを落としたり物忘れをしたり、ささいなミスをするたびに


「それも幽霊のせい?w」


と聞くと、馬鹿にされてることをわかっていないのか、真顔で


「んー、んっと、これは違うかな」


と、普通~~~に答えていた。


虚言癖の人は自分の嘘が周りにばれていないと本気で思っているらしいが、こうして馬鹿にされていることがわからないなら本当に本気で思ってるんだろうなと思う。


小学校の時、クラスでいつも1人だった子がある日突然


「私は光ゲンジのかーくんと親戚だからサインをもらってきてあげる」


という明らかな嘘を言って、最初はそれを信じたクラス中の女子が全員その子の周りに集まって、他のクラスの女子まで集まって来て、かーくんは普段どんな人なのかとか質問すると、その子は全部妄想の答でかわして、サインが欲しい人は色紙に何て書いて欲しいか言ってとか言い出した。


それが何日か続いて、でも一向にサインを持ってこないのでみんなが嘘なんじゃないかと疑い始めて、集団で問い詰めたら


「親戚なのは本当だけど忙しくて連絡が取れない」


と言って終業式の日までそれで言い逃れていた。学年が上がって別のクラスになると、その時に流行っていたアイドルの名前を出しては親戚だと言って一時的な注目を浴びていたがすぐに嘘がバレていじめられていた。


山本も子供のころ、そうゆう奴だったんじゃないかと思う。