先日、88歳の男性の方のお話を伺う機会がありました。
在宅医療を受けており、常時酸素吸入器が手放せない生活がもうかれこれ5年ほど続いているようです。

最初は僕に全く目線を合わせることなく、自己否定的とも感じるような発言を繰り返されていらっしゃいました。一緒にいたご家族の方も「まあまあ、そんなこと言ってぇ」といった感じでいつも流していらっしゃるようでした。

死や老いに対する怒りや悲しみに接する私達の在り方も問われるようです。

その男性は
いろいろな公的私的の集まりの中心にいる方で、いつもその方を慕ってご自宅に多くの方が出入りしていたようです。

事実、そのご自宅の空間には何かほっとする空気が流れていました。
その何かほっとする空気を感じたことを率直にお伝えしましたところ、ちょっと笑顔が戻られたように見えました。

そして、それがきっかけになったのか
かつてご自宅にいろいろな人が集った想い出を話してくれました。

すこし目の輝きが増したかなと感じるところで、その方の体調も考えて失礼することにしました。

死や老いに対する怒りや悲しみに接する私達の在り方も問われるようです。

『人の話を聴く』という勉強会で
朝から重い話題を僕は今日、少し話過ぎてしまったかもしれません。。

僕もまた試行錯誤の日々です。

皆さまと共に成長できることを楽しみにしています。

その方の持っている力を信頼する