この「アメリカの民事訴訟」(モリソン・フォースター外国法事務弁護士事務所/有斐閣)も読みかけでしばし放置してあったのですが、冬休みを使っていちおう読み終わりました。
放置してあった理由は、文章が直訳調で読みづらい。おそらく英語を原文にして校正し、最後に日本語にしているのだと思いますが、天下の有斐閣ともあろうものがなんとかならなかったのかなあと、少し残念に思います。
各項目ごとの説明は短く、これはもちろんよい面もあるのですが、ある程度知識のある方は物足りなく感じることでしょう。これでなにかを調べるというような使い方は、つらいと思います。
もっとも、随所に実務的なノウハウを盛り込もうとという意欲的な取り組みがなされている点は、たいへんよいと思います。例の訴訟の予想価値の話
も、ごくわずかですが載っていました!
比較的新しい本ですし、説明もきっと正確だとは思うのですが、だれにでも役に立つというわけでは必ずしもないのが、難しいところです。どちらかというと、学生より実務家向きかなと思いました。