食は旅のおおきな楽しみ。私はかねがね、食べものがおいしい国とはふらっと入った店でもたいていおいしいものが食べられる国である、という基準を提唱しているのですが、その伝でいけば、メキシコは食べもののおいしい国と言えそうです。観光客が集まるエリアのいかにもなメキシコ料理店(カンクンですからね。やむをえない)や、ショッピングセンターの中のイタリア料理店にあまり期待せずに入っても、どこもそれなりにおいしかった。
そんな中、ちゃんとリサーチして行ったお店が2軒ありました。
1軒目は、和食のK's Cafe
。メキシコまで来て和食かよ!と言うなかれ。ここは地元の漁師さんが持ってくる海の幸を味わえる珍しいお店(カンクンと言えども、日本の観光地と同じで地元の魚介類を使うお店は少ないとか)で、洋食の料理法も意欲的に取り入れた、絶対に行く価値のあるお店なのです。
実は、ふだんアメリカ暮らしで日本食にうえているわれわれは着いたその日に慣れないバスに乗って行ったのですが、お店はすでに予約でいっぱい。これはかなりショックでしたが、日を改めて朝食にトライしました。
朝食はメニューが限定されていますが、子どもたちはヤクルト(現地製のようです)をサービスしてもらって大満足。
おとなは、(この浜汁定食!ロブスターやカニのおだしが効いておいしいことおいしいこと!!!おうどんもおいしかった!
期待どおりの味に感激したわれわれは、夜もまた来ちゃいました。もちろんこんどはちゃんと予約して。
夜の部は、なんといっても刺身で冷酒を一杯!たまりません。
ロブスター山盛りのラーメンも最高!!!
うなぎごはん大好きの長男も、ひさびさに本格的なひつまぶしで満ち足りていました。
スタッフの皆さんもフレンドリーで、子どものものを先に持って来てくれるなどの心づかいもしていただきました。
もういちどカンクンに行くことがあれば、必ず寄りたいお店でした。
そして、最後の夜はやはり本格的メキシコ料理でしょう!ということで、2軒目はPaloma Bonita。さきほどのK's Cafeの駒形マスターご推薦
(場所もすぐ近くにあります)なら間違いはなかろうということで、予約しました。
以前メキシコ出張の際に駐在員から「メキシコ料理は高い店も安い店も出てくるものは同じ。雰囲気が違うだけですよ。」と言われたことがありますが、このことばは半分あっていて半分まちがっていると思います。メニューはありふれたものでも、やはりちゃんとしたお店のお料理はおいしかった!
お店の雰囲気はこんな感じ。入り口の敷居は若干高い感じですが、中はTシャツ短パンの人もいました。
Hiltonのコンシェルジェにチップをはずんでおいた恩恵か、海の見えるよいテーブルでしたが、いかんせん夜なので外は真っ暗(笑)。
まずはかけつけにテキーラを一杯いただきます。
盛り付けも、素敵です。
メインのスズキのグリル(写真は撮りそこなった)も、たいへんおいしゅうございました。
そこへ、楽隊登場!
街中のレストランでは、ギター一本流しのジロー(ダレ?)という感じで回ってくる場合が多いですが、ちゃんとしたお店では弦管打楽器そろった楽隊なのですね。カンクンの夜はにぎやかにふけていくところではありますが、子どもたちがそろそろ限界(昼間プールでさわぎまくってますからね!)ゆえ、後ろ髪をひかれつつ撤収しました。
でも、いいお店でした。
今回、トラブルもたいへん多く(物事が進まないことに関してはアメリカ暮らしで慣れてるつもりでしたが、メキシコは一枚上手でした!)、予定外の出費もかなりありましたが、ボストンでは絶対に得られないものが得られました。思い切って行ってよかったです。