★オピオイドの基本(千葉がんセンター緩和ケア)
モルヒネ60㎎=オキシコンチン40㎎=デュロ2.5mg (レスキュー:オキノーム10㎎)
増量間隔は1-3日でもOK!
増量幅は30%-50%!


アセトアミノフェン増量
保険改訂でカロナールが1回1000mg、1日4gまでOKになった!


セレコックス
ボルタレン並の鎮痛効果のCOX2選択的阻害剤で欧米売上ナンバーワン!
心血管イベントが話題になったが、追加検査ではほとんどプラセボと有意差なしでした。
モービック、ハイペンは純粋COX2ではないため、胃にもやさしいのも売りの一つ。


弱オピオイドを使い方!
①リン酸コデインの使い方
開始量は20mgを3錠、分3(1日60mgから)とされる。
実際には後述するように持続時間が短く4回(起床時、昼食後、夕食後、眠前)が適当。
弱オピオイドであり、WHO徐痛ラダーの第2段階。
鎮咳作用は強い一方で除痛目的に使用するのはまれ。
通常NSAIDsと併用します。
コデイン200mg程度がMSコンチン20mgとほぼ同じ。
血中消失半減期は3.5時間で、6時間ごとの投与が望ましい。
副作用よわいが、便秘の対策は必要。
リン酸コデインは体内でモルヒネになるので、モルヒネが行ってる人の咳止めにコデインを使うのはカッコ悪い。


②トラマール(塩酸トラマドール)
100㎎を分4で導入。レスキューでの使用もOK!(1日量の1/4~1/8で)
ワーファリン、テグレトール、抗うつ剤とは併用注意。
鎮痛効果はトリプルアクション(オピオイド作用、ノルアドレナリン再取り込み阻害作用、セロトニン再取り込み阻害作用)なので神経障害性疼痛にも効く鎮痛補助剤の役目も!
これも副作用弱いが便秘対策要!


※モルヒネの便秘に大建中湯+カマグで
モルヒネの便秘のメカニズムは、抗コリン作用による腸管の運動低下、肛門括約筋の緊張亢進、腸管分泌量の低下等。
大建中湯はセロトニンレセプターを介したアセチルコリン遊離作用を持ち、腸管運動の改善や肛門の緊張を改善するそうなので、緩やかな作用だが、モルヒネによる便秘には理にかなった薬剤!
膨満感がある場合に良い適応で、腹痛を起こすことは滅多にない。
機序の異なるカマグとの併用が吉。
3~6包を内服するのが、食欲の低下した患者さんにとっては厳しいが、お湯に溶かすのがよい。


オピオイドによる嘔気の対策
第一選択は中枢性(ノバミン)=血中濃度上昇時による嘔気。屯用5回分で用いる。
食後のむかむかには消化管運動促進剤=プリンペラン
体動時の嘔気には抗ヒスタミン薬=トラベルミン
あとはオピオイド変更などで対応!

麻薬初回導入時の制吐剤による錐体外路症状

症状
・落ち着いていられない
・不随意運動(勝手に動いちゃう)
・奇声をあげる・・・などなど

見分け方
①眉間に指でノックしたら瞬きが頻回
②座らせたら、お尻を頻回に位置かえる。


緩和のプロのやり方
オピオイド導入時に1錠だけ内服するのみ。
後は、嘔気が万一出た時に2回分ほど持っていてもらう。
オピオイド開始時の嘔気は、これだけでほとんど出てこないという。
後に続く嘔気の大半は、便秘によるもの。
導入時以外は制吐剤はあまり必要がないことも重ねて教えておいてあげよう。

不随意運動によるは患者の恐怖は大きい。
漫然と制吐剤を投与するのはやめよう!
タミフル、リレンザ:5日間継続して服薬し続けるというデメリット
タミフルは耐性ウイルスが多い。

予防投与の適応:タミフル、リレンザともに適応あり。イナビルなし。

ラピアクタ:1回完結の点滴静注薬。300バッグ㎎を15分で。

イナビル:操作は煩雑だが1回完結の吸入剤。プロドラッグにつき長時間成分残留。
よって1回でOK。


薬価(成人投与量)
 タミフルCap 約3000円(5日) < リレンザ 約3400円(5日) <  イナビル 約4000円(2本) 
 ラピアクタは6000円弱。
プライマリケア医が覚えておくべきしびれは
上肢:手根管症候群,頚髄病変
下肢:多発神経炎,脊髄病変
だけでよい。

赤信号のしびれ

手掌・口症候群(cheiro-oral syndrome:COS)
口の周りのしびれは何か重い病気がある
→突然口の周り,特に片側だけがしびれた.手のひらもしびれた場合

※症例報告
頭部MRIで中心前回前部に拡散強調像(DWI)で高信号小領域を認め,脳梗塞による手掌・口症候群(cheiro-oral syndrome:COS)と診断した。COSの責任病巣は視床が大部分で皮質病巣による例は少ない。

高齢者で顎がしびれる→numb chin syndrome
悪性腫瘍,とくに血液・リンパ系悪性腫瘍の下顎骨転移で

数週間から数ヶ月の経過で,足の先からのしびれが亜急性に上行してくる場合や,あちこちにしびれが島状に飛んで痛みを伴う場合は,基礎疾患に悪性腫瘍や血管炎を伴う,多発性神経炎,多発性単神経炎を疑う.


母指IP関節一つで一撃診断
パーキンソン病の神経症候には様々なものがあるが,母指IP関節の伸展は,特異度,感度ともに優れている(と個人的に考えている)のに,あまり注目されて いない.
普通,くつろいだ上体で何も持たずに手を膝の上に置いて座っているとき,あなたの母指のIP関節は必ず軽く屈曲しているはずだ.あなたばかりではない.電 車の中で周囲の人を見渡してごらん.母指のIP関節が伸展している人など一人もいないはずだ.ただ一つの例外はパーキンソン病の患者さんである.感度,特 異度の検討を,これから行いたいと思っている.
(サイトより)

つわりを見たらウェルニッケと思え!
やけに年齢が若かったり、脳梗塞の危険因子がない症例 で、おかしな脳梗塞だなと思ったら、ウェルニッケ脳症の危険因子に思いを馳せてください。

脳梗塞にアスピリン
日本では、相変わらず脳梗塞急性期に、ヘパリンや,日本独自の、明確なエビデンスのない薬が投与されているが、急性期にアスピリンが投与されること は極めて少ない。しかし、脳梗塞発症直後から有効性が確立されているのは、アスピリンだけだ。一方、ヘパリンは無効か、あるいはかえって有害かもしれない とのエビデンスが確立している。(クリニカルエビデンス日本語版に、はっきり書いてある)
81㎎錠を2錠 咀嚼すれば 5分で効果が出てくる。
備忘録的なブログにします。

マッシー池田先生の講演の名言集

★脳血管障害を完全に除外できる方法はない!
指鼻試験。歩かせ。いろいろあるけど、どれも除外しきれない。
発症3時間の急性期梗塞のDWIの感度 73% 12時間でも81%
小脳・脳幹だと感度はもっと落ちる!
→生物学的診断以外のことで入院を決めても全然OK、自信を持て!
正解はない!→苦しみから解放される。

★「やらない診察を決めるのが問診」

・目があいてて言葉が出ないのが失語。
・言語中枢は9割が左大脳半球にある

★自分の頭の中は最後の暗黒大陸
(自分のことはいちばん自分がわかっているという迷信)

★名医になりたいという向上心という名の恐喝犯

★兄弟?娘?部外者?な人に便利な質問 「ご家族の方ですか?」

★患者、家族、医療スタッフの問題意識の共有をまず最初にやるべし。
大概の場合は、この段階で詰めが甘い。これがズレていると努力が徒労に終わる。