新潟へ向かう前日、一日大阪での予定が空いていたので
思い切って大坂の「真田丸」史跡を勝手に一人旅で巡ってきました。
ほんとはもっと早くにアップしようと思ってたのですが、その直前に心を乱すニュースがありすっかり遅くなってしまいました。今更ではありますが、トークレポの前にこちらを紹介しようと思います。
朝9時から出発、気が付いたら18時半回ってまして…その間ほぼ飲まず食わずで歩き回ったせいで足の裏が大変なことになりました。この日は本当によく歩いた…。地下鉄1日券も十分活用しましたw。
ちなみに、真田の大阪での歴史はドラマでだけ楽しみたいという方は、あるいはネタバレみたいな写真に受け取られると思うのでスルーしてください。
まずは一番遠いところから。八尾南の手前にある長原駅付近。
志紀長吉神社です。大坂夏の陣で信繁が戦死する前日に戦勝祈願として訪れた神社。真田の六文銭の旗を奉納した神社でもあり、当時のものがそのまま残っているのもここだそう。
神社から5-6分離れたところには真田幸村休憩所跡の碑があります。当時はこのあたりも志紀長吉神社の一角だったそう。
そこから天王寺区へ移動。
一心寺の境内にある真田の抜け穴跡と伝わるところ。「伝」ですから、本物かどうかは不明。近くに幸村最期の地があることからそう伝わるとも。とにかく場所がわかりづらくて(旗も何もない)、埒が明かずにお寺の人に尋ねたら案内してくれて助かりました。
一心寺には本多忠朝のお墓もあります。本多忠勝さんの次男ということですから、洋ちゃん演じる信幸の妻となった稲さんは異母姉に当たるようですね。
大坂冬の陣の時にお酒の飲みすぎで敗走したという苦い経験があることから、自分の墓に来る人は酒を嫌うようにと言残したとか。墓碑周辺にはたくさんの杓文字がありますが、これは参拝者の断酒祈願のものだそうです。
一心寺のすぐ前には信繁戦死の場所とされる安居神社があります。
境内にある幸村像と、大きな碑。碑の前にはたくさんのお酒。後ろには「さなだ松」がそびえています。
お参りしていたら一匹の可愛い猫ちゃんに遭遇。しばらくするとすごく懐いてくれて20分くらい幸村像のそばで一緒に和んでいました。ほんと可愛い子だった
続いて、玉造地区に移動。
その前に、阿倍野に立ち寄り…
五代友厚さんのお墓詣りしてきました。
そして玉造地区へ。
三光神社。この神社のあった場所に真田丸の出城があったといわれています。
境内にある大きな幸村像と、横にあるのは真田の抜け穴。像の台座は上田の石を使っているんだそうです。抜け穴については現在は説としてあり得ないとされているそうですが、歴史のロマンとして語り継いでいるのだとか。
三光神社を外から見る光景ですが、石壁が高いところから低いところに向かっている造りは真田丸の名残とされているそうです。
境内には陸軍墓地もあるんですが、そこでなんだかとても神秘的なネコちゃんに出会いました。
三光神社から真田丸跡に沿って歩いていくと心眼寺があります。
大坂夏の陣で戦死した真田親子を弔うために建てられたお寺との事ですが、豊臣方だった信繁たちの墓は長い間建立を許されておらず、近年ようやく許されたそう。
ちなみに、このお寺には坂本龍馬暗殺にかかわった可能性が高いとされている京都見廻組の桂早之助と渡辺吉太郎のお墓もあります。
心眼寺の目の前には学校があるのですが
その校庭前にはつい最近できた真田丸顕彰碑が建てられてました。この学校があったところもかつての真田丸一角だったとされています。
さらに真田丸跡をたどっていくと鎌八幡というお寺があります。
この境内には大きなエノキの木があるのですが、信繁が戦勝祈願として鎌を打ち込み祈願したとか。すると大坂冬の陣で勝利を収めたので一気に信仰が広まったようです。
ところが、江戸時代に入ると縁切りのために鎌を打ち込む風習が増え、今でも縁切りのために祈願しに来る人がいるんだとか…。境内は写真撮影が禁止され人も少人数以外は入ることができません。私は一人だったので入れてくれましたが、ツアーと思われる方たちは外からしか見られないようでした。
尼さんが出ていらっしゃて、中のエノキを見せてくれたのですが…それは何とも言えない、恐ろしい光景でした。わたしは特に縁切りしたい人は今のところいないので今後の安定をお祈りしてきました(中に入る条件はお賽銭とお祈りです)。
本当は、大阪の陣で家康と幸村の陣になった茶臼山や秀頼縁の玉造神社にも足を運びたかったのですが、なにせ9時間近くも飲まず食わずで歩きまわて疲労もピークに達してたので断念しました。次回、機会があれば行ってみたいと思います。
ドラマでは本当に後半に出てくるようなところを一気に巡りました。
ちなみに、大阪城も真田丸では重要なスポットでもあるのですが、
春にここでちょっと怖い体験をしたので足が向きませんでした。
しばらく大阪城は一人では入れないかも(苦笑)。
けっこう疲れたけど、やっぱり史跡めぐりは面白いです。
今は風景が変わってしまったところも多いけど、
昔の人の息吹を感じることはできるし。
以上、勝手に真田丸大阪史跡めぐりレポでした