こんにちは。
今回はマルクス=アウレリウス=アントニヌス著
「自省録」を読みました。

といっても、NHK・100分de名著シリーズで今月放送されているもののテキスト版です。

「嫌われる勇気」でおなじみの哲学者 岸見一郎先生が解説!
これはいいテキストになってるだろう(^。^)と意気込んで読みました。

著者のマルクス=アウレリウスは高校世界史の最初の方で出て来たなー。もう5年前か、懐かしい

世界史は大の得意だったので、もちろんローマ帝国の五賢帝は覚えているのですが、自省録に手を出そうとは思わなかったなー。100分de名著は高嶺の本に手を届かせてくれるから、本当にいい番組だと思う。



|世界市民としての皇帝

アウレリウスは全ての人間は、人種や言語や文化を超えて同胞だと考えていた。
また、自分は皇帝としてはローマに所属するが、人間としては宇宙(より大きな共同体)に所属するとも考えていた。


嫌われる勇気で読んだ、アドラーの考えに似てるなー。そこでも、「より大きな共同体の声を聴け」って書いてた。

高校生の時は分からなかったけど、大学に入ってから結構実感する。大学内では一応クラスがあるけど、サークルにも入れるし、2つ以上入ってる人もいる。うちは外大だからか、学外で国際協力サロンみたいなとこに入ってる人も沢山いるし。

自分にはまだないけど、旅好きの人達が集まるサロンとかあるのかな?  あれば入ってみようかな。複数の共同体があれば、どこかでは安定できるだろうし。


|1番最初のパンタシアー:表象

[最初に現れる表象が伝えること以上のことを自分にいうな。〜中略〜  常に最初の表象に留まり、自分で内から何一つ言い足すな。]

表象は印象・認識と置換していいのかな?
この言葉にめっちゃ当てはまることがありました。

3回生からゼミが始まったけど、僕にとって最初にして最大の難関が自己紹介😱
本っっ当に苦手でクラス替えの時とか、苦痛でしかなかった。
例の如く、今回も終始緊張しっぱなしの自己紹介を終えたんだけど、次の人(男子、以下A)はいとも簡単にやって、皆の笑いを取る始末。

終盤、フリートークの時間になった時に先輩がAに「話し上手だねぇ〜!」と。
その時、心の中で、相対的に自分は話し下手だと思われたなーと感じました。


アウレリウスが言っていたのはこのことか‼️
先輩はただ「話し上手だね」とAに言っただけ。
決して僕に「話し下手だね」と言った訳ではありません。僕が勝手に心の内から言い足しただけ。

そう考えるとちょっと気が楽に。2年間あるゼミの始めからこれじゃダメですからね。


|今、ここを生きる

[お前がこんな目に遭うのは当然だ。なぜなら、今日善くなろうとするのではなく、明日善くなろうとしているからだ。]

お前が〜。の部分は、何のことか分かっていないそう。しかし、人生100年時代に生きる僕たちとしては、色々なことが当てはまるのではないでしょうか。

戦乱の世に生きたアウレリウスが今ここを生きるのは難しかったでしょうが、現代は選択肢が多すぎて先延ばしにしてしまいがちです。
    僕もやりたいことは今のうちに成していきたいと思います。この言葉を心に刻んで、自戒していきたい。



今回はテキスト版でしたが、とても良い構成で、多くの人が座右の書としてる訳がよく分かりました。次は原作の方に挑戦しようと思います。ニヤリ