記録のようなもののようなもの

朝起きてから何かをしようと思ったような気がしたけれどその何かが何だったのかを思い出そうとした瞬間に窓の外で鳥が鳴いたような気がしてその音が本当に鳥だったのかそれともただの風の音だったのかを確かめる手段がなかったのでとりあえず立ち上がってみたが立ち上がったことに意味があったのかどうかは今となってはわからないままこの点が浮かんできたような気がした

その後何かを考えようとしたけれど考えようとしたことが考えられなかったので考えないことを考えることにしてみたがそれが考えなのか非考えなのかを区別するためには区別という概念が必要でありその概念が概念であるかどうかを判断するためには判断が必要でありその判断が正しいかどうかを判断するためにはさらに判断が必要であるような気がして別の点が現れたような気がした

夕方になって空の色が変わっていくのを見ながら今日という一日が始まったのか終わったのかを確かめる手段がなかったのでただそのまま座っていたが座っていたことに意味があったのかどうかを考えることもできなかったのでそのまま時間が過ぎていったような気がして気がしたという感覚だけが残ったような気がしてそれが気のせいだったのかどうかを確かめる方法はなかった