うちの息子は、もともと料理自体も好きです。

 

ただ、栗きんとん用の芋きんとんを手作りするようになったのには、ちょっとした経緯があります。

 

ある年の1月3日ごろ、コモディイイダに行ったところ、お節料理がセールになっていて、栗きんとんも最後の1パックが半額になっていました。

 

これをゲットした息子は、思い切り栗きんとんを食べることに成功した訳ですが、単に好きなだけ食べられることが喜びなのではなく、普段よりも安い値段でリーズナブルに美味い物が入手できることに、より大きな喜びを感じるタイプなのです。

 

翌年も、それを狙ってコモディイイダに行ってみたのですが、残念ながら栗きんとんは売り切れていました。

 

そうなると今度は、安く好きなだけ栗きんとんを食べるにはどうすればいいか、という発想に移ります。

 

栗の甘露煮は、栗きんとんに比べて安く入手できますし、栗の量もたくさん入っています。

 

 

こちらは、今回オーケーストアで買ったやつ。500gで税別865円をふたビンゲット。

 

 

これに周りの芋きんとんを手作りして合わせれば、安く栗きんとんが食べられる、と踏んだ訳です。

 

そして昨年、何かの機会に知り合いの方から生の栗をたくさんいただいた機会に、実験が行われました。

 

栗を甘く炊いたのは嫁さんなのですが、息子は芋きんとんを手作りすることにチャレンジしたのです。

 

ただ、我が家には濾し器というものがありませんでした。

 

普通のザルを濾し器替りに使って、2回裏ごしをしたり、もっと目の細かい小さい茶こしを買って来て試行したりしたのですが、なかなかうまく行きません。

 

結果的に、舌触りにザラっと感の残る芋きんとんになってしまいました。

 

でも、この実験で、ある程度手間をかけてやれば、それなりの芋きんとんか自作出来るということも判りました。

 

そして今回は、さらに作業を効率化するため、事前に通販で濾し器を購入したのです。直径25cm。

 

 

本番前には、さつま芋だけ買って、芋きんとん部分のみを作る練習試合が行われました。

 

結果、舌触りは前回と比べてかなりホンモノ感に近づいたものの、水分の調整がうまくいかず、ほろほろとしたスイートポテトのような仕上がりになってしまいました。

 

そしていよいよ本番の12/31、5本の小振りのさつま芋の皮むきとカットから作業が始まります。

 

これを柔らかくなるまで電子レンジで蒸して、少量ずつポテトマッシャーであら濾しします。

 

 

さらに濾し器で濾して仕上げるという過程を少量づつ繰り返します。

 

皮むきがいまいちだったため、皮も残ります。

 

 

さすがに途中で腕が疲れたというので、私がマッシュと濾しの作業を一部フォローしましたが、見事、5本分のさつま芋を濾しきりました。

 

全部で515gほどの濾し芋が仕上がりました。

 

 

ここに、上白糖、みりん、水などを追加してよく混ぜてから火にかけます。

 

515gを一度に炊くのは難しかったため、混ぜてから2つに分けます。

 

微妙に柔らかさと甘さなどを確認しながら、栗の甘露煮の汁、水、ハチミツなどを加えて調整していきます。この辺りの作業は嫁さんがフォローし、私は敢えて味付けには口を出さず、味見もしませんでした。

 

 

味付けが決まったら、もう半分も同様に炊き、最後は合わせて栗の甘露煮をひとビン分投入します。

 

 

翌1/1、他のお節とともに栗きんとんが登場します。

 

もちろん、これはごく一部です。

 

見た目もなかなかいい感じ。

 

 

いざ実食!

 

うん!美味い!!

 

色味は地味ではありますが、味は市販のものと比べて遜色ありません。

 

まだ、栗の甘露煮はひとビン残っていますので、栗を贅沢に食べて、芋きんとんだけ残っても大丈夫。

 

栗の甘露煮を追加!

 

 

復活!

 

 

かなりぷりたつの栗きんとんを楽しむことが出来て大満足でした。

 

今年も、この調子でいろいろ美味い物を食べよー!!

 

おしまい

 

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