「ポンピングブレーキ」とは、路面が滑りやすい環境の時に、何回も繰り返してブレーキを踏むことで、タイヤのロックを防ぎつつ制動を効かせる、自動車運転技術だそうです。
実際に使ったことがある人は少ないのでは無いかと思います。
私も、本来の用途でポンピングブレーキを使ったことはありません。
但し、別の意味で使ったことは何度かあります。
「違和感・不快感・恐怖感」のブログでご紹介した、広島の営業の女性のような人の運転する車に後ろに付かれてしまったケースです。
自分の感覚と比べて、明らかにスピードの割に車間が狭いと感じるような時ですね。
バックミラー越しに見ると、ほとんどくっつかれているように感じます。
こんな時、走りながらブレーキを、制動が効かない程度に軽く、何度かポンポンポンポンと踏みます。
後ろの車に取ってみると、前を走っている車のブレーキランプが、短く何回か点滅する訳です。
決して、「ア・イ・シ・テ・ル」のサインではありませんので、誤解の無いよう。
「私の車は、いつ急ブレーキをかけるか判りませんよ。私が急ブレーキをかけたら、あなたはその距離で、安全に止まれるんですか?」という意味のサインです。
幸いなことに、これまでは、このサインを送ることで、後ろの車は少し車間を取ってくれました。
もしかしたら、今時だと、却って煽られてしまうかも知れませんね。
これは、「運転マナー」とは少し異なる話です。
そもそも、「運転ルール」としても正しいものなのかも判りません。
ただ、後ろの車に対して、何らかのサインを走りながら安全に送ろうと思うと、このくらいしか方法が無いように思います。
やむを得ない場合に使うワザです。
ちなみに、前の車が急ブレーキをかける可能性はいつ何時でもあり得ますので、常にそのことを意識して運転するのは、普通に当然のことです。
とは言うものの、私もこのポンピングブレーキは、ここ10年くらいは使った記憶がありません。
今までに使ったのも、累計で3回くらいです。
こんなワザは、出来れば使わずに済ませたいものですね。
おしまい