「Edge」はWindows 10に搭載されているブラウザーです。

Windows 8.1以前は「Internet Explorer」が標準のブラウザーでしたが、これがWindows 10では変更になりました。

ブラウザーが変わると、結構な影響があるもので、企業の社内システムなどを始め「Internet Explorer」を前提として作られたWebアプリなどが、「Edge」では期待通りに動かなくて、「Edge」に対応するためにプログラムの改修が必要になるケースが多くあったようです。

今現在ですら、「このシステムはEdgeには対応していないので、Internet Explorerを使ってください」というものがあるくらいです。

正式名称は「Microsoft Edge」です。

そして今、単に「Edge」というと、2種類のものを指し、どちらのことを言っているのか判らない、という非常にややこしい状況となっています。

「Chromium版Edge」とは? Windows 10の最新ブラウザーについて知っておきたい5つのこと

上記のWeb記事に、比較的判りやすく情報がまとまっています。

2020年1月に、Microsoft社は、Chromiumベースの新しいEdgeの配信を始めました。

従来のEdgeのエンジンがオリジナルのものだったのに対し、新しいChromium版のEdgeは、オープンソースのエンジンに変わっています。

そして、正式名称はどちらも同じ「Microsoft Edge」。

アイコンのデザインは変わっているので、実機を見ればどちらのEdgeを使っているのか判りますが、メールや電話で、「ブラウザーは何を使っていますか?」「Edgeです」では、どちらを使っているのか全く判断が出来ない、ということです。

「異なるソフトウェアに同じ名称を付ける」という感覚は私には全く理解出来ません。

かなり頭の悪い人のやることだと思います。

少し考えれば、混乱が生じることくらい、誰でも想像が付くのですから。

そして今現在が、最も混乱の大きい、過渡期と言って良いでしょう。

多くのコンシューマーユーザーが使用しているWindows 10 HomeのPCには、既に新しいChromium版Edgeが自動配信され、従来版のEdgeから置き換えられつつあります。

 

ただ、これが自動配信されるための条件は良く判っておらず、まだ自動配信されていないユーザーもいると思います。

当然、多くのユーザーは新しいブラウザーが自動配信されているなんて、事前に知る由もありません。

ある日、PCを起動したら、昨日までとはブラウザーが変わっていて、操作や設定の感じも変わり、場合によっては、それまでアクセスしていたWebページが、正しく表示出来ないことになったりする訳です。

何もしてないのに、なんかブラウザーがちょっと変わっている!第三者に乗っ取られたんではないか?と心配になってもおかしくありません。

まあ、そんな事を言っても仕方が無いので、一般ユーザーの方は、自分が使用しているEdgeがどちらのものかを理解して、正しく表現できるようにしておきましょう。

アイコンが緑の入った渦巻状の「e」であれば、「新しいChromium版のEdge」です。

 

 

一方、ブルー一色の「e」、もしくはブルー地に白抜きの「e」であれば、「旧い従来版のEdge」です。

 

 



ちなみに、「新しいChromium版のEdge」はデスクトップアプリで、「旧い従来版のEdge」はストアアプリですので、ある程度詳しい人と話す時は、「デスクトップ版のEdge」「ストアアプリ版のEdge」と言い分けたりする場合もあります。

「アプリと機能」で見ると、デスクトップ版のEdgeは下のように見えます。

 



バージョンは「81.0.416.88」などになっています。

一方、ストアアプリ版のEdgeは下のように見えます。

 



さらに「詳細オプション」をクリックするとバージョンを確認することが出来、「44.19041.1.0」などになっています。

 

ストアアプリには「詳細オプション」があるのですが、デスクトップアプリには無いのです。

 



そして、普通であれば、デスクトップアプリは「プログラムと機能」で一覧表示することができるのですが、自動配信されたChromium版Edgeの場合は、ここの一覧に表示されないのです。

つまり、一旦Chromium版Edgeが自動配信されたら、従来の旧いEdgeに戻すことはできないのです。

そして、企業のPCなどで使用されている、Windows 10 Proにも、そろそろChromium版Edgeが自動配信されるようになっています。

 



Windows 10からMicrosoft Edge(Chromium版)をアンインストールする方法

上記Web記事では、PowerShellのコマンドを使えば、自動配信されたChromium版Edgeをアンインストールすることも出来るように記載されていますが、試した限り、コマンドがうまく動きませんでした。


何か誤記があって、少し直せばうまくいくのかも知れません。