Windows 10のインストールメディアは、「Windows 10のダウンロード」というページで、誰でも作成することができます。
このことは、Windows 10のユーザーであれば、ある程度の方がご存じでしょう。
Windows 10がリリースされた当初1~2年の間は、ごく少数のユーザーしかこのことを知らなかったと思いますが、最近は、Windows 10がバージョンアップされるたびに「このページからでもバージョンアップできますよ」という情報が繰り返し提供されているので、このことを知るユーザーも、だいぶ増えたと思います。
とは言っても、全てのWindows 10ユーザーのうち、まだ1割程度ではないかと思いますが。
で、このページの上の方にある、「Windows」というメニューをクリックしてみてください。
下の通り、「Windows 8.1」や「Windows 7」などのメニューが現れます。
ここで、「Windows 8.1」をクリックすると、「Windows 8.1 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロード」というページが開きます。
つまり、Windows 8.1のインストールメディアも、誰でも作成することが出来るのです。
ただ、このページではISOファイルをダウンロードできるだけなので、インストールメディアにするためには、「Rufus」など、別のツールを使う必要がありますが。
このことを知っているWindowsユーザーはあまりいないと思います。
そりゃあそうでしょう。
Windows 8.1のPCを使ってでもいない限り、こんな情報を知る必要は無いのですから。
このページには、「Windows を初めてインストールする場合は、Windows のプロダクト キー (xxxxx-xxxxx-xxxxx-xxxxx-xxxxx) が必要です。」と記載されています。
インストールメディアは誰でも作れるけれど、インストールするためには、プロダクトキーが必要、という意味です。
ここが、ちょっと「Windows 10のダウンロード」とは異なる部分です。
Windows 10は、プロダクトキーの入力をスキップしても、とりあえずインストールすることは出来ます。ライセンス認証はエラーになるかも知れませんが。
でも、PCがもともとWindows 8または8.1のライセンスを持っていれば、そのプロダクトキーはPCのHWに記録されているはずです。
そのようなPCで、ここで作成したメディアでWindows 8.1をクリーンインストールすれば、そのプロダクトキーを自動的に読み取ってくれるはずです。
手動で入力する必要はありません。
もし、手動入力を求められた場合、ちょっと面倒ですが、一旦Windows 10をクリーンインストールすれば、プロダクトキーをコマンドで読み出すこともできます。
「oa3xoriginalproductkey」でググれば、すぐ情報は見つかります。
ちなみに、Windows 7の方は、残念ながら有効なプロダクトキーを入力しないと、ISOファイルをダウンロードすること自体が出来ません。
そして、これは正直に、ここを通せる有効なプロダクトキーは私も知らないのです。
さて、何故今更Windows 8.1をクリーンインストールするか。
そのPCが過去にWindows 10にアップグレードされて正しくライセンス認証された経験があれば、その後は、Windows 10をクリーンインストールすることができるようになるからです。
Windows 8.1をクリーンインストールしてインターネットに接続した状態で、正しくライセンス認証されていれば、それをさらにWindows 10にアップグレードしてライセンス状態がどうなるかを確認してみる余地がある、ということです。
もし、それでWindows 10が正しくライセンス認証されるのであれば、その後は、そんな面倒な手順は踏まず、簡単にWindows 10がクリーンインストールできるという訳です。
以前のブログで、新しいPCに買い替える費用の捻出が難しいユーザーの方には、中古PCを検討の範囲に加えてはどうか?というアドバイスを差し上げていますが、中古PCを購入した場合にも、上記のような手順が有効になる場合があります。
Windows 8.1のISOファイルがダウンロードできる、ということを知っていると、案外馬鹿にならなかったりする、という情報です。
以前のブログと併せて読んでいただくと、伝えようとしていることの意味が判る方もいらっしゃるのではないでしょうか。