Windows 10には、OS環境を初期化する方法がいくつかあります。

 

「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」にある、「このPCを初期状態に戻す」で「開始する」方法や、その下の「Windowsのクリーンインストールで新たに開始する方法」などです。

 

 

「回復ドライブ」というものを作成しておいて、それを使って作成した時点のOS環境に戻す方法などもあります。

 

ただ、普通のユーザーはOS環境を初期化することなんてそうそうしないでしょうし、その必要に迫られることも滅多にありません。

 

でも、一度でもOS環境を初期化して、そこから元の環境に戻すまでの手順を経験しておけば、いざという時に「どうにでも出来る」という自信が付きます。

 

そして、Windows 10は、Windows 7や8.1と比べると、比較的楽にそれができるのです。

 

私は先日、秋葉原で中古のPCを19,500円(税別)で買いました。

 

CPUがCore i5 5200U、メモリが8GB、SSDが256GBのモバイル系の機種です。

 

それなりに使用感はありますが、むしろ快適に動作します。

 

OSは中古用のWindows 10 Homeがインストールされていましたが、もともとはWindows 8.1 Proプレインストールの機種です。と言うことは。。。

 

つまり、タイミングを見れば、この程度の投資で、それなりのスペックのセカンドマシンが手に入る訳です。

 

そういうものを使って、クリーンインストールを試したり、初期化を試したりして、そこから環境構築する手順に慣れておけば、メインで使用しているPCが故障したり、OSが起動しなくなったりしても、かなり落ち着いて対処することができます。

 

ちょっと極端なアドバイスかも知れませんが、2万円そこそこでその安心が手に入るのであれば、十分に価値があるのではないかと思います。

 

で、OS環境の初期化に話を戻しますが、「このPCを初期状態に戻す」で初期化した場合と、「Windowsのクリーンインストールで新たに開始する方法」で初期化した場合とでは、結果がどのように異なるか。

 

この結果を正確に知っている人はまずいないと思います。

 

もちろん、OSを作成しているメーカーの方も含めてです。

 

私も以前に比較してみたことがあるのですが、「クリーンインストールベースであればそれほど大きな差は無い」という結論です。

 

そもそも、私はOS環境を初期化したい場合は、クリーンインストールからやり直します。

 

その方がスッキリするので。

 

なので、今回Windows 10バージョン2004では「Windowsのクリーンインストールで新たに開始する方法」の方が動作しなくなっているのですが、それほど大した問題ではないと思っています。

 

バージョン1909で「Windowsのクリーンインストールで新たに開始する方法」をクリックすると、「Windowsセキュリティ」にアプリが切り替わって、「新たに開始」で「開始する」をクリックすることができます。

 

 

これに対して、バージョン2004では、同じ操作をしても「Windowsセキュリティ」は起動せず、ブラウザでマイクロソフト社の関連のWeb情報が表示されるだけになっています。

 

まあ、これが正しい仕様ではないでしょうから、そのうち修正されるかも知れませんが、既知の不具合として認識されているわけでもないので、そのまま放っておかれるかも知れません。

 

Windows 10のバージョンアップによって、こんな基本的な機能が使えなくなったりすることがある、という一例としてご理解いただければと思います。

 

半年に1回のバージョンアップが品質保持的に無理なら、1年に1回にして、サポート期間を倍にすればいいのにね。

 

 

最新のアップデート「Windows 10 May 2020」を確実にインストールする3つの方法

 

上記のWeb記事では、Windows 10バージョン2004への早めのバージョンアップを進めていますが、こういう内容のWeb記事は例外です。

 

新しいバージョンがリリースされてもすぐに適用するのでなく、しばらく様子を見て品質的に安定するのを待つ、というのが一般的な考え方です。

 

敢えて人柱になりたいユーザーには、すぐにバージョンアップすることを止めはしませんが、普通のユーザーであれば暫くは様子を見るべきです。

 

「Windows Update」で「更新プログラムのチェック」をクリックすると、Seekerと判断されて早めにバージョン2004が降って来てしまうので、それをせずに待つか、せめて2か月程度は様子を見てからバージョンアップすべきでしょう。