食べたことがある人も多いと思いますが、仙台名物の駅弁で、こばやしの「網焼き 牛たん弁当」という商品があります。
こちらのページで詳しく紹介されていますが、ひもを引っ張って石灰と水を反応させることで発熱し、ほかほかの弁当が食べられる、というアレです。
私は長年、花見など外でものを食べる時に、あの仕組みを使用して温かいものを食べることが出来ないだろうか、と考えていました。
「網焼き 牛たん弁当」と同じ仕組みを使用した汎用の弁当箱のような製品があるのではないか、と思い付き、Webで情報を探しまくったのは、10年ほど前のことだったと思います。
結果的に、加熱式の弁当箱はあったのですが、業務用のもので、ひとつふたつでは購入できないものでした。
その替わりに見つけたのが「ホットイート」と「モーリアンヒートパック」です。
上の動画を見ていただくと判りますが、専用のパックに発熱材と温めたい食品を入れ、そこに少量の水を注ぐことで、15分間程度、結構な温度の熱を発生する、というものです。
イメージしやすい使い方は、レトルトカレーとご飯のパックを入れて温めると、外で簡単にほかほかのカレーライスが食べられる、というものです。
もちろん、カレーだけでなく中華丼やハヤシライスなど、レトルトになっているものであれば、同様に温めることができます。
アルミホイルに包めるタイプの食品であれば、温めることもできますし、コーヒーやお茶などの飲み物を温めることも出来ます。
カップ酒を温めてお燗にすることも出来ます。ただし、かなりの熱燗になってしまいますが。
缶詰も温めることができますので、焼き鳥の缶詰で熱燗を一杯、なんていう使い方もできます。
「燗番娘」亡き今、外で熱燗をやりたい人には、特にお勧めです。
コーヒーの広口の缶などを利用して、水をお湯にすることもできます。
さすがに90度程度までにしかなりませんが、なんとかそれでカップ麺を作ることもできます。
ちょっと麺にコシが残る感じもありますが、花見をしながらほかほかのカップ麺をすするのは人類の浪漫です。
勿論、ガスコンロなどの火が使えるような場所であれば、それを使った方が活用の範囲は広がりますが、花見をしながら火器を使える場所はかなり限られるでしょう。
そんな場所で、湯気をもくもくと上げて、ほかほかのものを食べるのは、プレミアムな喜びと言えるでしょう。
では、「ホットイート」と「モーリアンヒートパック」はどう違うのか。
基本的な仕組みは同じなのですが、若干発熱能力に差がありました。
Amazonなどで価格を調べると、「ホットイート」の方は、パック2つと発熱材6個のセットで3,068円、「モーリアンヒートパック」の方はパック1つと発熱材5個のセットが1,153円と、「ホットイート」の方が少し高いようなので、恐らくホットイートの方が少しだけハイパワーなのでしょう。
ハイパワーの方は、カップ麺用のお湯を得るために使ったり、少し多めの食材を温めるようにすると良いでしょう。
1回の加熱が終了するまでに15分~20分程度待つので、パックが1つしか無いと間が持たないと思いますので、いずれにしてもパックは2つ以上準備することをお勧めします。
。。と、こんな紹介文を書くために改めてWebの情報を確認していたところ、更に最新式の製品がリリースされているのを見つけてしまいました!
「バロクック」という弁当箱形態の加熱調理器具が販売されていたのです!
これであれば弁当箱のまま、丸ごと温めることが出来ます。
ちくわぶ弁当を入れておけば、ほかほかのちくわぶも食べられる訳です。
「ホットイート」や「モーリアンヒートパック」はおかず系のものを温めるのにはちょっと向いていない面があったので、併せて使用すれば、無敵だと思います。
例年であれば「バロクック」にも飛び付くところなのですが、花見自体が出来るかどうか判らない状況なので、来年以降に持ち越そうと思いますが、いずれも、花見に限らず、普通はそれがかなわないようなシチュエーションで、温かい食事を取りたいケースには使えると思います。
イベント性もあって楽しい商品ですので、是非試してみてください。
おしまい