血液型占いを好んでするのはA型の人ばかりだと思う。

そしてそれを冷笑しているのはB型の人ばかりだとも思う。


何度血液型を聞かれて、何度俯きながらB型と答えて、何度「ぽいわー笑笑😁」と笑われて、何度バツが悪そうに笑いながら、何度心のどこかで自分がその人にとってB型っぽく見えていることに安心したのだろうか。


mbti、恋愛mbtiでも同じことで、でもこの2つはとくに、聞かれることによって、聞いた来た人に"シャバい人"の烙印を自分の中で押してしまう。

いつからか、自分のことを目の前にただいる人に開示することをつまらないと感じるようになった。


そんな人たちは大体、毎日くだらない恋愛の話をして、くだらないセックスをして。そんな、多くのシャバい人間が通る道を、たった1人、自分だけの経験であると信じながら、そのくせ夜に、クリープハイプだとかの一般化されて、同質化された曲を聴きながら涙を流す。これが皮肉であるということにも気づけない愚かさに、そして浅さになぜか私が苛々する。

もしかするとこれは、自分の過剰さを持て余して、満ち足りないことへの不安なのかもしれなくて、

私はどこかでこの自分の美意識が許すことのできない"シャバい"が自分に何かを注いでくれることを期待しているのかもしれない。


自分が全てに気づいている気になって、知らないことの幸福を忘れてしまって、それでいて同時に何もわかっていないということにも気づけていないとどこかで覚悟できて、そうであってほしいとおもっているから。