『女の朝パート278』 | ☆らんちゃんブログ☆

☆らんちゃんブログ☆

落花流水。今在る事の意味や流れを感じながら、自由に書いていきます☆

マグカップの中身は相変わらず珈琲である。
珈琲は私にとってLOVE。
LOVEだけど、悲しいかな。
LOVELOVEだとは限らないのだ。
何故かと言うと、
LOVEが、闇、と言う言葉と、
言い換えられると思って仕舞った今だからなの。
とりあえず見て、マグカップの中身を。


解った?カップの中は文字通り真っ暗な闇でしかない。
そしてふち子の場所からカップの中を見渡すと、
見えるのは、まさにそれ。
ってことは、LOVEは底無し沼とも思える暗黒地。闇。お先真っ暗。
だからふち子の場所から物事を眺めると、
私の珈琲LOVEも闇とそう変わらない事になるはずなの。
一度でもそこに落っこちて溺れたならば、
カップの口は、もう最後と言わんばかりに、
永遠の愛、運命的な出会い、出逢うべくして出逢った二人を飲み込んでやるといい放つ勢いがある。
でもそうならないように、
ちゃんとしがみついたり、ちゃんと握ったりしている訳。多分ね。


兎に角、本日二杯目の珈琲を注いで、
私が『珈琲旨し!幸せなり!』
と思わず口に出した瞬間に解った事なのたが、
ふち子が珈琲を眺め、
私がそのふち子を眺めている時に限って、
1人ぶつぶつ呟く女がここに現れる事を知った今でもあるの。
勿論いつもの幻聴かと気にはしなかったが、
私の珈琲時間は限られてるといるのに、
女は注意深く、私のいる、LOVEの世界を見つめている気がした。
私は私で、
自宅の居間の丸いテーブルの前に腰掛けながら、
しばらくは穏やかな日常の中に溢れる珈琲の香りを吸い込んでは、
現在進行形の様々な状況に慣れるのをただ待ち、
ただじっとして過ごしているだけなのにね。
そう。勿論大好きな珈琲と共にね。
当たり前だけれど居間には人の気配も人々の激しい流れも、何もない。
でも、1人ぶつぶつ呟く女にとっても、
私の世界を眺める事はLOVEになる筈。
ってことは、
もし珈琲がこの世の中から無くなったら、
ふち子も私もその女も永遠に繋がる事は出来ないし、
永遠に、LOVEを知らずに生きてゆくのかと思うんだ。
しかし珈琲旨し!!幸せなり!



(女の朝パート263.264.268参照)

通りすがりの女シリーズの裏版、呟く女