Tくんが、引っ越すみたいだと
知りました。
わたしの実家から
徒歩2分の距離に住んでいた。
二年前、
最寄り駅の話題から仲良くなった。
更新せずに、引っ越してしまう。
Tくんの性格から考えると
わたしのことが、引っ越しに関連してるとは思えない。
だとすると
彼女と一緒に、どこか違うところに済むのかもしれない。
もしかしたら、結婚するのかも。
想像して、くるしくなる。
思いっきり傷つけたのはわたしなのに。
もしかしたらどこかで
まだ縁が続いてくれてたら、と思っていた。
勝手だけど。
さみしいな。
実家に帰るたび
こっそりTくんちの明かりを確認していた。
そこにいること、
それだけで、なんとなく嬉しかった。
だけど、もしかしたら
そこにはもういなかったかもしれない。
新しいひとのところに
いたのかもしれない。
考えても仕方ない。
Tくんの引っ越しの理由を
友達に聞いている自分がいた。
聞いて、どうする。
ほんとに結婚や同棲だったと知ったとき
悲しくなるのはわかりきっているのに。
聞いて、どうするの…
縁がなかったんだよね
わたしたち。
あったかもしれないけど
少なくとも
あの時のわたしでは
彼をちゃんと愛せなかったから
実家に帰るのが
少しさびしくなる。
いつも見上げていた窓には
来月から
違う人が住む。