ご無沙汰しております。


市川春子さんの虫と歌を読んだ。
かなり久しぶりに表紙買いをした。
いつも表紙買いは失敗するけれど、今回は成功。
ふんわりとした柔らかい絵柄が特徴的で、
4つの短編集が描かれていた。


「星の恋人」
久しぶりに おじさんの家に遊びに行った男子中学生さつきは、一人の女の子に出会う。
彼女はかつて、自分の指であったという。
一緒に暮らしていくうちに
徐々に彼女に惹かれていく さつき。彼女が出した答えは。


以下ネタバレ
植物擬人化。
さつき(男)の指から生まれたのに
つつじは何故 女の子になったんだろう。
昼ドラのような重い雰囲気だけれど、終わり方はファンタジーでさっくり片付けている。


「ヴァイオライト」
飛行機事故で不時着した2人。頑張って岬を目指すが、すみれは何故か不思議な奴で。


以下ネタバレ
雷擬人化(未確定)
一番抽象的的な話。
あまりに抽象的すぎて話が理解できず、某掲示板に頼ってやっと納得できた。
漫画なのに詩を読んでいる感覚になった。
本誌に掲載された話から変更が幾つかあるらしいから、気になるところ。



「日下兄弟」
肩に異常が見つかり野球ができなくなった主人公。
そんな彼の元に不思議な同居人が現れる。
それは日々成長(生長)していき、主人公の妹のような存在となる。
しかし肩の病気は日々悪化していく。



以下ネタバレ。
流れ星(半)擬人化。
一番分かりやすくて
一番ハッピーエンドな話。
毎日を一生懸命生きていこうと思える暖かい気持ちになる。



「虫と歌」
3人兄弟の晃、歌、ハナ。
長男が変わった仕事をしていること以外は
仲のよいたった3人きりの家族。
ある日の夜、兄の「失敗作」が訪れたことから物語は徐々に進んでいく。


以下ネタバレ。
昆虫擬人化。
ハナはどんな風に、何を思って
息 絶えていったのだろう。
シロウくんを亡くし、
歌兄を失い、
最期に晃兄から聞かされる残酷過ぎる自分の正体。
友さんにとっては、
ハナもウタもシロウも
昆虫観察くらいの些細な出来事だろうけれど
晃兄にとったら
娘や息子、弟妹を何十回も自分で殺していることと同じなんだと思うと辛くなる。


【まとめ】
擬人化とほのぼのが
好きな方は是非どうぞ。
最近、日常が忙しく本が全く読めてません。

実は11月の最後の日曜に、
日商簿記検定がありまして…
毎日ありえない(本気で)量が宿題に出されます。
そのうえ部活や友人関係も
良好とはいえない状態のため
あゝ無情。


しばらく皆さんのブログを徘徊するのみになってしまうと思いますが、
よろしくお願いします。
1か月程放置してしまいました。
更新していなくても
いつもペタしてくださる方
ありがとうございました。

そろそろテストや検定も区切りがつきそうなので
あと少し頑張ってきます。