うさこのひとりごと

うさこのひとりごと

保健室の先生やってます

保健室の先生をしているうさこの独り言です。

今日の内容は、
あくまで私の個人的な意見であって、
養護教諭としての見解ではありません。

こういう考え方もあるのかと、
心理的な距離をとって読める方のみご覧ください。








さて。
トイレの中で、
ほうきをもった生徒の合図で1人の生徒が
無抵抗の生徒に殴りかかる動画が
SNSにアップされると同時に拡散されて、
あっという間に個人が特定された。

当然これは暴行傷害事件の可能性もある出来事。

どんな理由があれ暴行した生徒が悪いのは間違いない。

その一方で、
ほうきを使ってスタートの合図をし、
暴行をけしかけていた生徒、
周りで煽っている生徒、
動画を撮っている生徒に対しては、殆ど話題になっていない。

現場にいる私はふと、
これを「企画」したのは暴力をふるっている生徒ではなく、
周りの生徒ではないのか、と思った。(個人の見解です)

今回の動画を見る限りでは、
暴力をふるった生徒は強要されたわけではなく、
イキってすすんでやっていたように見えるし、
普段から周りにいた生徒たちと一緒に行動していたとは思うけど、実は力関係が存在していたのではないだろうか。

物理的にカレが暴力を受けていたかどうかはわからないけど、
知的な力関係はどうか?

つまり暴力をふるっていた本人は、
実はグループの中でいじられるキャラで、
利用されたり面白おかしく使われているのに気が付かず、
自分は対等だ、頼りにされている、面白いことをやることを期待されていると勘違いしていたのではないか、ということ。

今回も
後先考えず、周りからあおられ、おだてられ、
嬉しくなってやってしまった、みたいな?
それこそ昔のコロッセウムのように、見せ物としてやらされているのにも気が付かずに。

そうだとしたら、
闇バイトと同じで

末端の「実行犯」だけを見ていても
本当の解決にはならないのではない。

何度も言うけど、被害者がいる暴行で、どんな理由があろうとも、暴力は許されないし、彼が被害者とも言わない。

でも私はこれを見て、一部の子どもに、
新しいイジメの形を教えてしまったのではないかと怖くなった。
ダメージの大きさは、計り知れないから。

もちろん今回彼が受けたダメージが、
世の中の暴力やいじめの「抑制」につながればいいけれど、
今の子供達の人間関係はそんなに単純ではなく。

むしろ一部の子どもたちは狡猾。

これが私の杞憂ならいいけれど、
とにかく今子供達の世界は、大人の想像を超えているのだ。

そして、被害者のはずが加害者にもなる。
そんな時代を、今の子供達は無防備に生きているのだ。

私の今の想像は考えすぎだったと

いつか、

ここで振り返ることができる日が来ることを
心から願っている。