過食をやめ

過食に囚われた状況から開放されるには

「過食を理解すること」

がとても重要だと私は思っています


私自身も

この

「過食が起こる仕組み」

を理解したことは

過食から抜け出す大きなきっかけ

になりました


なぜ苦しみや悲しみを感じながらも

過食がやめられないのか


本来不要な過食という行動が

なぜ本人自身の体から沸き上がってくるのか



それについて書きます。






過食に囚われているとき

その人自身は

2つに分かれた状態。



どういう事かと言うと




①「心・体」 V.S. ②「頭」

に分かれて

心・体 と 頭

が戦っている状況です





「もうこんな生活嫌だ」

「ふざけんじゃねー」

っていう「怒り」のパワーが

「心・体」からの叫び

となり

過食として現れている状況



それで

「頭」はどうなっているかと言うと


常に「心・体に命令をだしてる」

常に「心・体にムチ打ってる」

あれやれ

これやれって…

超命令している



エルモの場合は


「父親の機嫌を損ねちゃいけない」

「お母さんを守ってあげなきゃいけない」

「良い子でいないといけない」

「皆の言うことを聞かなきゃいけない」

「我慢しなくちゃいけない」

「遅刻してはいけない」

「だから早く起きて早く家をでないといけない」

「ご飯は時間通りに食べなきゃいけない」

「ミスをおかしてはいけない」

「痩せなきゃいけない」

「美しくないといけない」

「みんなに好かれなきゃいけない」

等々。

もうこれは

「生きてること全てが強迫的」だった

やることなすことが頭からの命令だったんです

だから本当に辛かったし

これは辛くて当たり前。

この命令は人によって違うと思うけれど

たいがい幼児期の親子関係だったり

家族間の問題からくるものかと…



でね

これらの数々の「頭からの命令」に

ぶちギレた心・体が

「反乱」を起こしているのが


「過食」


なわけです


「むちゃくちゃに食べまくる」


キレた暴君。


でもそこにはキレる理由

(頭のコントロール)


が「ちゃんと」あるんです。




なので

本来

「過食は意味のないもの」

だけれど

過食をしている本人にとっては



「多いに意味があるもの」



なんです。




過食を起こしてしまうほどの

「抑圧」

に長年さらされている。

でも自分の頭からのコントロールだから

逃げられない。

逃げても逃げてもどこまでもついてくる。

24時間、365日囚われてる。

苦しい…

助けて…

もう限界…



で爆発(=過食)する…

そこには「意味」があって

「爆発(=過食)」しているわけです。







自分の事で考えると

ちょっと分かりにくいので

ここからは例え話です



ある国で暴動が起きてるのを想像してみて下さい

暴動って時折ニュースでみる

火炎瓶を投げたり、店を略奪したり

車やバスを襲撃したりするあの暴動です

そして

この暴動が起きるには

必ず何かしら原因がります

例えば

不況や貧困、社会に対する不満

独裁政治からの抑圧 等々に

長い間耐えかねた結果、

市民の怒りが「爆発」した

騒乱状態。



これを

過食に当てはめると

頭からのむちゃくちゃなコントロールに

長い間 従ってきたけれど

理性で抑えていたけれど

いい加減、我慢の限界に達しキレた状態


「むちゃ食い」する


という形で暴動がおきた

わけです

暴動がおきればもうそこは無秩序な騒乱で

過食本人の心・体も錯乱状態になる

ものすごい衝動とパワーが込められてる


でね



暴動が起きるとそれを制止しようとする

軍隊なり政府がいる

(そもそもはコイツが原因なのに…)

放水したり戦車や武力で

力ずくで暴動を押さえようとする

(押さえすぎた結果が暴動なのに…)


これが過食でいう 「頭のコントロール」

抑えれば抑えるほど

反発するし爆発する

過食も

止めようと思えば思うほど

止められない




なので

そもそも

この過食を止めようが間違ってるって訳で。

私もずっと止めよう止めたいって思ってた

けど

止めよう止めようは

頭の命令を強めちゃう

「過食するの止めろよお前…」

っていう命令を心・体に出しちゃう


すると


命令を受けた心・体は

「また命令かよ、ふざけんな。もう懲り懲りなんだよ」って

もっと反発(=過食)しちゃう


なのでね


「規則正しく
ちゃんと1日3食食べましょう」は

これまた頭の命令になる よね?

「意思が弱いから
あなた食べちゃうのよ」も

もっとしっかりコントロールしなきゃ

って頭のコントロールを強めちゃう

すると

心・体はもっと怒る(=もっと過食する)

結果

本末転倒…。

負のスパイラルにはまってしまう。




エルモが何を伝えたいかって言うと

過食をしているあなたは

「至極真っ当」である

ということ

全然間違ってないし、おかしくなんかない

過食をしてしまうのは

当然なわけで

むしろ心・体が正常に働いている証拠。

だから心配しないで

自分を責めないでほしいです


心・体が

過食を通じて「S.O.S.」を出している

それに気がついたわけだから。



落ち着いて

ゆっくりとこの仕組みを

噛み砕いてみる




そこから先どうすればいいか

は長くなってしまうので

また今度書きます



文章で説明するのは難しいのですが

頭がこんがらがって、わからなくなったら

エルモは何度も紙に書いて理解しました


この仕組みを理解できると

だいぶ過食する自分を受け入れ易くなるし

「あ、そういうことだったんだ

だから!私は過食が止められないんだ」

って私はあるとき府に落ちました

「そりゃ止められないないよねぇ」って。


今、 過食で苦しんでいる本人も

サポートする人達も

少しは楽になれたらと願うばかりです



それではまた音譜