元気の素教えて ブログネタ:元気の素教えて 参加中

 元気の素は「銀河英雄伝説」の二次小説・・・と書きたいですが、私にとっての元気の素は、聖飢魔Ⅱなんですね。

 昔から・・・もう、メチャクチャ・・・信者なので。(ファンではないです、あくまで信者)

 期間限定で復活して、今年の秋から冬にかけて、全国ツアーが始まるんですよ。

 確か、7月にフランス公演とかあったと思うけど、今回は、海外も視野に入れているので、曲の大半は・・・英語で歌うんじゃないかと思われます。

 ロス公演もあるらしいし。

 信者の集いは上海らしいし・・・。

 さすがに海外までは行けませんけど、自分の金の中で、行ける所をチョイスして、「元気の素」を身体いっぱいに浴びて来ようと思います。

 実は、9月18日・・・今日が、全国ツアーの初日です。

 埼玉県川口市の公演から幕開け!!!

 あぁ、埼玉に住んでいて良かったよ。

 初日はね~信者もドキドキ何だよね・・・何が飛び出して来るか、全く予測がつかないので。

 曲のラインナップすら分からない状態だから、多分、何をやっても、凄くテンションが高くなりそうです。

 そんな訳で、夕方からは・・・川口に移動です!!

 肌が弱いからメイクは出来ませんが・・・出来る状態だったらコスプレしていたかも??

 アハハハハハ・・・。

 席があまり良くないのだけど、1階席なので・・・まずまずといったところ。

 大阪なんて3階席だし^^@

 楽しんで来ようと思います!!!←しかし・・・昔ほど身体が動かないような気がする。え??


 
 



100年の恋も冷めてしまった瞬間、ある? ブログネタ:100年の恋も冷めてしまった瞬間、ある? 参加中


 私はあまり、のめり込む恋はしないので、冷め加減も・・・まぁ、適当?なんですが。

 ただ、好きな歌手とか芸能人のスキャンダルなんは、いっぺんに冷めますね・・・ファン辞めた事ありますよ、誰とは書かないけど。

 ダンナが良く、自分の好きな芸能人(女優さんや歌手)が、ヘビースモーカーだったりすると、いっぺんに引いちゃうような事を言っていました。

 ダンナは、もう、大のタバコ嫌いでしてね。

 私も苦手ですが、ダンナほど毛嫌いはしていませんけど。

 例えば、タレントのMさん。

 清楚な感じが売りで、実際に感じの良い雰囲気が画面から伝わって来ます。

 何かの番組で・・・その彼女が、プカプカタバコを吸っているシーンが。

 その瞬間に「イメージが崩れた~!冷めた~!」とか言っているの、ダンナが。

 あと、大酒のみの上に、泥酔したみたいな事を番組内で暴露された女優さんに対しても、「・・・俺、ファンだったけど、引くね・・・これは」とか言っていました。

 今、ダンナが贔屓にしているタレントさんが2人いて、両方ともカワイイのだけど、この2人が大酒飲みで、タバコを吸っているなんて事になったら、来年からカレンダーを買うのを辞めるんだろうなぁ^^@なんてね。

 100年の恋かどうかは別として、裏表の顔の激しい人は引きますね。

 前の勤め先にいた人が、そういう人で・・・最初はイケメンだから人気あったんだけど、1か月もたたない内に、女の子が皆総スカンでしたよ。

 デリカシーも無かったし、サクアクでした。




All About 「恋愛」「愛は4年で冷める」説、徹底検証
All About 「恋愛」ドン引き!恋愛初期に犯しがちなタブー集





 宇宙暦772年(帝国暦463年)7月10日・・・。


 ヤン・ウェンリーは、まだ、ほんの5歳の子供でしかなかった。
 先月30日、交易商人のヤン・タイロンは、妻のカトリーヌを突然の心臓疾患で亡くしたばかりだった。
 タイロンは、どちらかと言う家庭的な男ではなく、子育てには無関心だった。
 家事などには、かなり無頓着で、全てを妻任せにしていたツケが回ったのかもしれない。
 妻は特に身体が悪い訳ではなかったのに、突然亡くなったのだ。

 変わり者のタイロンも、これにはさすがに驚いた。


 そして・・・。
 カトリーヌの訃報を聞いてハイネセン全土から慌てて駆けつけた妻方の親戚を目の前にして・・・。


 「訃報を聞いたのが、割れ物を磨いている時でなくて良かった」


 タイロンのこの、常軌を逸した発言に、妻側の親戚は憤慨してしまった。
 もっと他に言いようがあるだろうに・・・。
 妻を何だと思っているのだ・・・。
 全く、開いた口が塞がらないというヤツで、彼等は一斉にタイロンに不信感を抱いた。


 「なんと言う事を言うのだ、あの男は!」
 「だから、最初から結婚には反対していたんだ!」
 「やっぱり・・・噂通りの変人ではないか!」
 「タイロンのような男に任せていては、絶対に息子の教育上良くないぞ!」
 
 彼らは口々に叫んだものだ。
 
 しかし、彼の変人ぶりはこれだけにとどまらなかった。
 更に妻方の親戚達を驚かせたのは、小さな息子のウェンリーの態度だった。
 実の母親の葬儀だと言うのに、父親と一緒になって、彼のコレクションの壷を必死に磨いていたのだから。
 この幼子の姿に、憤慨したのは親戚だけではなく、妻の友人達をも呆れさせた。


 「なんなのあの子・・・?」
 「ちょっと気味が悪いわ・・・」
 「本当に変な子ね」
 「カトリーヌもお気の毒に・・・お子さんがあれではね」


 これでは、この子の将来が不安だ・・・と確信した妻方の親戚達は、彼から親権を奪う為の裁判を起こそうと画策したのでる。
 だが、その親戚達が大挙して押し寄せてくる前に、身の危険を感じたのか・・・。
 タイロンはさっさと荷物をまとめ上げると、僅か10日足らずの間に、幼い息子を連れて、自分の交易船で宇宙へと飛び出してしまったのだ・・・。

 まさか、父親が実の息子を誘拐した・・・と司法に訴える事も出来ず、親戚達はやむなく、タイロンと、ウェンリー少年の捜索を放棄してしまった。
 そして・・・彼は父親とともに、1年の大半を宇宙で過ごす身となったのだ。
 


 タイロンは交易商人で、小さいながらも宇宙船の船長であり、かなりの実務能力に富んではいたが、少々、風変わりな男だった。
 他人とは異なった価値観を持っていて、どうやらそれは、息子にも色濃く影響していくようになる。
 しかしながら、息子の目から見ても、変わり者・・・と思えたぐらいだから、他人には相当変人に見えたに違いない。


 タイロンには離婚歴があった。
 最初の妻はかなりの浪費癖があり、高級ブランド物を買い漁り、派手な化粧をして街中を歩き、タイロンは妻の支払いの為に働いているようなものだった。
 妻には悔い改めるように言ったのだが、全く受け入れられず・・・。
 その浪費はかなりの額になり、とうとう、タイロンの方から離婚届を突き付けて、その後、裁判にまでなった。
 夫婦には子供がいなかったのが幸いしてタイロンが勝訴。

 その後、暫くは独身で過ごしていたのだが、友人から紹介された、元軍人の妻で未亡人であった、カトリーヌ・ルクレールと再婚して、1人息子のウェンリ-が誕生したのだった。


 再婚した妻は物静かな美人で申し分なかったのだが、妻の親戚達は、集団になると、やたら口煩くお節介焼き。
 タイロンにとっては、厄介な存在でしかなかったが、それでも妻の手前、何とか親戚づきあいをしていた。

 ヤンは母親の顔をはっきりとは覚えていなかったが、彼の記憶の中での母親は、温かく、優しく、例えば陽光をたっぷりと吸い込んだ布団の上をころがりまわるような、そんな感触を与えてくれる人だった。


 一方、子育てに無頓着な夫のタイロンの趣味は、古美術品を蒐集する事。
 墨江、水彩画、油絵・・・。
 絵画に留まらず、彫刻、陶磁器など多岐に渡っていた。
 彼の口癖はこうである。


 「金銭は懐中を、美術品は心を、それぞれ豊にしてくれるぞ」


 その美術品の中でも、特に彼が熱心に蒐集したのは陶磁器だった。
 特に、人類発祥の地と言われている、地球の古代中国の青磁や、ペルシア辺りから出土したという陶器類には目がなかった。
 タイロンは馴染みの骨董商から、その地方の珍しい出物があるとの連絡を受けると、何をおいても飛んで行くのだ。
 そして、「美術品は心を・・・」とばかりに、大して確かめる事無く、大枚をはたいて買い込んだ。
 しかしながら、彼が東洋系の物に目がなかったのは、「ヤン」という姓が中華系の民族である事を意味していた事による。
 彼は彼なりに、多少でも遠い祖先を敬う気持ちがあったからかもしれない。
 そして、息子がちょうど4歳になったばかりの頃、買ったばかりの掘り出し物の大壷を見せてこう言った。


 「なぁ、ウェンリー、この壷をどう思うかい?」


 ドン!!と、目の前に置かれた自分の背丈よりも更に大きい壷。
 一体、何に使うか分らないほの大きだ。
 朱、黄、緑、そして紫と金彩。
 目にも鮮やかな色彩を前に、幼い息子は目を丸くした。


 「これ・・・大きくって、色がとっても綺麗だね!僕・・・好きだな」


 子供らしく感じたままに言った。
 たった4歳の子供なのだ・・・。
 壷の謂れだの、細かい事など何も知らないのだから、それしか言いようがなかったのだ。
 だが、単純で素直な子供らしい感想を、父親の方は額面通りには受け取らなかったようだ。
             
 「おお!何とも素晴らしいではないか。この子は俺と同じで、古美術品を理解する能力があるのだ!」


 ある意味、タイロンは親馬鹿だった・・・。


 タイロンは、仕事がある時はそれに精を出すものの、何も無い時は、しょっちゅう、コレクションの壷を磨いていた。
 そして・・・。
 幼い息子は、楽しそうに鼻歌を歌いながら壷を磨いている父親の姿を見ながら、自分も一緒に磨いてみたいと思うようになった。
 親の真似がしてみたい・・・。
 それは、幼い子供ならば、必ず通る道であろう・・・。


 「ウェンリー、どうだい。一緒に磨いてみるか?」


 物陰から羨ましそうな顔をして自分を覗いている息子に、思わず声を掛けてみるタイロン。


 「え!?いいの!?僕、一生懸命に磨くよ!!」


 今までは、絶対に触る事さえ許されなかった父親のご自慢の立派な壷。
 それを磨けるという事は、一人前になった気がした。
 瞳がキラキラと輝く。
 息子の目が輝くのを見たタイロンは目を細めた。
 
 (ほ~う・・・。こういうモノに興味を示すなんざ、うむ、やっぱり俺の息子じゃないか。嬉しい事だ・・・)
                       
 親馬鹿丸出しのタイロンは、息子にベッドの上に乗るように指示した。
 息子は素直にベッドに飛び乗った。
 ここで磨けば、壷を磨くのに多少力を入れても、手が滑っても壷は傷つかないし、割れる心配もない。


 「いいかい、ウェンリー。壷はこうやって磨くんだ。まずはお手本だ。良く見ておくんだぞ」


 タイロンはお手本そ示し、息子はその手元を真剣な眼差しで見つめていた・・・それこそ、目を皿のようにして。
 「それとな、この壷はここのところがちょっと汚れているんだ。いいかい、ここをしっかり磨いてくれよ。・・・じゃぁ、俺はちょっと帳簿を見なけりゃならんから、あとはしっかり頼んだぞ」
 父親に、「頼む」と言われたのが嬉しかった。
 ますます、一人前に扱われたみたいで嬉しくて、満面の笑みをたたえて、息子は一心不乱に壷を磨いたのだった。

 ・・・1時間後、壷の汚かった部分はすっかり落ちており、壷は元来の美しい輝きを取り戻していた。
 タイロンですら、疲れを覚えたほどのあの汚れ。
 凄い集中力をもって磨かないと落ちないと思っていたあの頑固な汚れが・・・綺麗になっていたのだ。


 「凄いな。・・・おい、ウェンリー。お前、ずっと磨いていたのか?」
 「うん。僕、ずっと磨いてたんだよ。・・・面白いね、これ」


 父親に凄いと言われて、息子は誇らしげだった。
 どちらかと言うと、いつもどこか、ポワ~ンとした感じがする息子の意外な一面に、タイロンは些か舌を巻いたのだった。
 それから後は、ハイネセンを脱し、宇宙生活を送るようになっても、タイロンは、自分が磨いても落ちない汚れの時は、皆、幼い息子に任せる事にしたのだった。
 しかし、息子が凄い集中力で必死になって磨くのは、その頑固な汚れ部分の、ほんの一カ所だけだ・・・という事にタイロンが気付いたのは、親戚の手を逃れて宇宙に出てから、暫くたってからの事だった。



 
 宇宙暦798年(帝国暦489年)6月8日・・・。


 イゼルローン要塞中央司令室の隣の休憩室。


 「・・・なぁ、ユリアン。ヤン提督の得意技って何だと思うか?」
 
 そう言いながら、ポテトチップスの大袋を開けて、ポテトチップスをほうばっているのは、オリビエ・ポプラン。
 テーブルには缶ビール。
 休憩とは言え、司令室付近での飲酒。
 だが、呆れながらも、それを咎め立てする者はいない。
 どうせ言っても無駄な事を知っているからだ。
 ポプランに無駄を承知であえて苦言を呈するのは、参謀長のムライくらいであるが、彼は今、この場にはいない。
 
 「え、提督の得意技・・・ですか?」
 アイス・ミルクティーのグラスを手に、目を丸くするユリアン。
 「・・・そう、提督の得意技だ。やっぱり、アレかな?相手を騙す事と、その場から素早く逃げる事・・・なんてな」
 「騙すって・・・その言い方はちょっと・・・」
 ユリアンは苦笑する。
 「せめて詭計と言ってもらわないと・・・」
 「全くだ。乱暴な事を言う奴だ。騙しているのは、麗しいご婦人方を前にしたお前の方だろう。それを得意技にしているだろ?」
 テーブルに大きく広げたクロスワードパズルを解きながら、ポプランの方を一切見向きもしないで、キツ~イ一言を放つイワン・コーネフ。
 「おい、人聞きの悪い事を言うなよな、コーネフっ!!俺がいつ、ご夫人方を騙したんだよ」
 「・・・殆ど毎日」
 しれっと言ってのけるコーネフ。
 「お前なぁ・・・。それに俺は、逃げるなんて最低な事をした覚えはないぞ!こ~んなパズルばっかやってるから、性格がますます暗くなりやがって・・・」
 「・・・ほ~う?この間、思いっきり振られて殴られたとか言って、地獄の底の亡者みたいに、ど~んよりと暗くなっていたのは誰だったかな?それから、その前は、旦那が帰って来からとかで、慌てて相手のフラットから命からがら逃げ出したって聞いたんだが?・・・逃げているし騙しているし、どうも・・・やっぱり、お前さんの事としか思えないな」
 パズルを解く手を止めて、冷ややかな笑みを浮かべるコーネフ。
 「・・・と言う訳でね。こういうのだけお手本にしてはいけないよ。脳がグズグズに腐ってしまうからね。・・・ヤン提督に余計な心配かけては不味いしね」
 コーネフはユリアンに真顔で言い、ユリアンは困惑しながらも頷いた。
 「う・・・いつもながら暗くて嫌味な奴だな。ユリアン、こいつの真似して暗い性格にはなるなよ」
 同盟軍きっての撃墜王として名高いスパルタニアンの空戦隊のコンビは、仲が良いのか悪いのか・・・いつもこうだ。

 尤も、ポプランなどは「仕方なく一緒にいるだけだ!」と、仲良し論に反論するかもしれないが、端から見る限りでは、この2人は仲が良い。
 ただ、放って置けば、嫌味の言い合いが続きそうで、肩を竦めるユリアン。


 「・・・まぁ、騙すのも逃げるのも一つの手段である事は間違いないが、得意技と言わないと思うぜ、普通は・・・」
 苦笑を押し殺し、こちらもほどよく冷えた缶ビール片手にナッツを摘むのは、ヤンの士官学校の後輩で、現在は、イゼルローン要塞駐留艦隊分艦隊指揮官のダスティ・アッテンボローである。


 「あら・・・楽しそうね、ユリアン」


 ヘイゼルの瞳を輝かせて、書類を入れたブリーフ・ケース片手に休憩室に顔を出したのは、ヤンの副官のフレデリカ・グリーンヒル大尉だ。


 「あぁ、大尉、いいところへ。ヤン提督は今、何してます?」


 ほろ酔い加減のアッテンボローの問いにフレデリカは、「ヤン提督?キャゼルヌ少将とシェーンコップ少将と一緒に司令室にいらっしゃるけど」と答えた。
 「・・・そうですか。いやぁ、実はですね。今、先輩の得意技は何だろう・・・っていう話になっていましてね」
 「あら・・・」
 少し微笑んでアッテンボローの顔を見つめたフレデリカ。
 「ヤン提督の得意技・・・。そうねぇ・・・。得意技かどうかは分らないけど、一点集中攻撃は良くされているかもしれないわね。イゼルローン要塞の攻略の時も、ゼークト提督の旗艦だけを狙われたし、今回の要塞対要塞戦でも、ガイエスブルク要塞のエンジン一つだけを狙われたでしょう・・・?」
 「あ・・・!確かにそうですよね」
 ユリアンも同意した。
 「・・・なるほど。一点集中攻撃か。そりゃぁ、俺も得意だけどなぁ。・・・でも、先輩の指揮の方がより的確なのは間違いないな。なぁ、ユリアン。今後の攻撃の参考にしたいから、ここはひとつ、先輩から、極意を聞いてきてくれないか?」
 「え・・・僕が聞いて来るんですか?」
 ユリアンは目を丸くした。
 「あ・・・そうだな。提督も、ユリアンになら教えてくれるかもな」と、身を乗り出したのはポプラン。
 ・・・コーネフはと言うと、興味なさそうにパズルと首ったけで、「馬鹿馬鹿しい・・・」と言っただけである。
 
 「よ~し!!じゃぁ、このコインで決めちゃおうぜ。コインの表が出たら聞きに行かなくてもいいや。でも裏だったら、絶対に聞いて来る事!!」
 「・・・そんな勝手な・・・」


 しかし、結局、ユリアンは賭けをする事になり、コインの裏側を出してしまい、ヤンに聞きにいく役目を押し付けられてしまった。




 同日の夕方・・・。


 「・・・という訳で、ヤン提督の得意技は、全員一致で、一点集中攻撃・・・という事になったんですが」


 茶葉がほどよく開きかけ、ふくいくとした香りを漂わせているシロン星産の紅茶を、とぽとぽ・・・とカップに注ぎながら、ヤンに昼間の話を切り出すユリアン。
 「へぇ・・・。そいつは面白いね、ユリアン」
 まるで他人事のように言うヤン。
 「・・・で、どうなんですか、提督。・・・本当のところは?」
 「ウ~ン、どうなんだろうね、ユリアン。まぁ、皆がそう思っているなら、それでいいんじゃないかな。・・・お前が気にする必要はないと思うよ」
 ヤンは先程まで読んでいた歴史書をパタンと閉じ、カップを手にして、熱い紅茶を美味しそうに啜った。
 「ん・・・いつもながらに、ユリアンの淹れた紅茶は一味違うね」
 ヤンの笑顔に嬉しくなるユリアンだったが、極意をまだ聞きだしていないのを思い出す。
 「そうはなんですけど・・・。アッテンボロー少将とポプラン少佐は、提督がどうやってその技を極めたのかとても知りたがっていましたよ。・・・特にアッテンボロー少将は、今後の攻撃の参考になさりたいとかで・・・」
 「まぁ・・・アッテンボローらしいね」
 ヤンは苦笑した。
 「・・・どう極めたか・・・ね。そうだなぁ、ユリアン。・・・その極意は・・・」
 言葉を止め、何やら考え込むヤン。

 「・・・提督。勿体ぶらずに教えて下さい。・・・その極意は?」

 痺れを切らしたユリアンが身を乗り出して問い掛ける。


 ヤンは苦笑して、頭を掻きながら、「ウ~ン、そうだなぁ。・・・じゃぁ、『壷磨き』とだけ言っておこうか」と言った。
 「・・・え!?壷磨き!?」
 思わず聞き返してしまうユリアン。
 そんなユリアンにヤンはまたしても苦笑した。


 「・・・まぁ、そういう事だよ」


 ヤンは一言だけ言って、本を片手に、ゆっくりと椅子から立ち上がってスタスタと歩き始めた。
        
 「あ・・・ヤン提督。それって、どういう意味なんですか!?」
 ユリアンは追いすがったが、ヤンはただ静かに笑った。
 「・・・それ以上は内緒。最高の軍事機密だから」


 ヤンはそう言って、それっきり、この質問に答える事はなかった。





THE END




 タイトルの「The innermost secrets」は、訳すと「極意」という意味になります。

 100のお題よりももっと前に書いた作品です。


 ヤンを使ってのコメディですが、妙なモノになってしまいました。

 でも、ポプランとコーネフの舌戦を書けて凄く楽しかったです。
 この2人、本当に仲がいいの?というくらいの舌戦を繰り広げてましたが、バーミリオンの後で、コーネフの戦死を知った時の凄みのあるポプランに、あぁ、親友だったのね・・・と思いました。


 この作品は、色々と考えた末に、要塞対要塞戦の直後・・・という設定になってます。
 じゃないと、ユリアンはフェザーンに行っちゃうし、バーミリオン後だと、コーネフが戦死しちゃうし、皆がリラックス出来るのは戦いに勝った後よね・・・と、この時期を選んだのです。

 アッテンボローやフレデリカも出せたし・・・まぁ、いいか。


 前半部分で、父親のタイロンを出せたし、ある意味、マイナー冥利に尽きると言うか、書いていて凄く楽しかったです・・・同盟の話は大変なんだけどね。

 本当の事を言うとね、ムライや、シェーンコップやキャゼルヌも出したかったんですが、あまり大勢出しても話の本質がぼやけてしまうので、少数精鋭って事で。


 あぁ、空戦コンビを書いているとね、鈴置さんの事を思い出して涙が出てきますが、声を頭で再生して・・・再生出来る内は、鈴置さんが近くにいるような・・・そんな気分になります。←私には、霊感はありませんけどね。


 そして、やはりヤン提督を書いている時は、富山さんのお声が頭の中でグルグルします。

 私は初めて、声優さんという存在を意識したのは富山さんで。

 それまでは、「テレビマンガの声の人」ぐらいでしたが・・・。

 多分、「宇宙戦艦ヤマト」の存在が大きかったですね。

 その後、再放送で「タイガーマスク」を見た時に、「あ!古代君の声の人と同じ人だ!」となって。

 「侍ジャイアンツ」の再放送を見た時も、「あ~!!」ってなったっけ・・・^^@

 ▽◆と□◎は同じ・・・こういう感じで、次々と声優さんを覚えていきましたが、富山さんの存在はとても大きくて、亡くなられた時は仕事も手に付かず、ボーっとしていて、ものすっごい顔色が悪かったそうで、支店長から「具合が悪そうだな、今日はもう帰れ」と3時半ぐらいに早退して、本当に寝込んでしまいました・・・。

 頭の中で、「ヤン提督もテリィも古代君も・・・本当に死んじゃったんだ・・・」とか考えて、泣きながら寝てました・・・。


 二次小説を書いている時、声優さんの声を思い浮かべます。

 霊感がある訳ではありませんが、頭のコンピュータで、その人の声のデータを拾って合成して、セリフを作成しているような気分になります。


 なので、読んだ人に、富山さんの声が聞こえたらいいなぁ、鈴置さんの声が聞こえたらいいなぁ・・・と思います。