以前、誕生日にディズニーシーに行ったことがある。
自分のキャラクターに合わない、
ちょっとはしゃいだ行為のような気はしたけれど
それでも楽しみに出かけていった。
なぜなら、私の誕生日を思い切りお祝いしてもらいたかったから。
なにをいい年をして、とバッサリ言われそうだけど
私の年代と誕生日との関係は
一言では言い表せない微妙で繊細なものである。
誕生日なんて今さら、そんなにうれしいもんじゃないですよ、
もう若くもないですしね、みたいなスタンスをとりがちな
私たちの年代。
でも、記憶のなかには
仲良しの友達を呼んで誕生会をした少女時代の思い出があり、
男の子からプレゼントをもらったことも
色あせず覚えている。
確かに、誕生日は楽しいものだったのだ。
でも最近では、特に普段と変わらない。
今日誕生日だなあと思いつつ
誰かに伝えるほどでもないや、と
何気なく過ぎて行くだけだ。
ちょっと前になるけど
友達から急に電話がかかってきた。
ラインでもメールでもなく電話。
珍しいなと出てみたら
「私、今日誕生日なのよね」
とポツリと。
「え〜今日!!おめでとう!!」
と言うと
「私の誕生日なのに、ダンナも忘れてるし
子どもも何にも言ってくれないし。
誰かにおめでとうっていってほしかったから〜!」
彼女の家庭が円満でないわけでは決してない。
でも、わりとよくあるパターンなのでは。
そんなわけで
私も、この際たくさんの人に誕生日のお祝いを述べてもらい、
(この場合ディズニーシーのキャストの方達だけど)
誕生日が自分にとってどんなものだったのかを考える日とし、
自分と誕生日との距離感の意味、そして
人生における今の自分の立ち位置を確認したい!
という野望を心の底にひそませてディズニーシーに向かったのである。
ディズニーの方では
いや〜そこまで求められてもね!と思われるだろうけど
実はそれぐらいの心持ちで訪れる人、他にもいるんじゃないかな。
いないかな。
パーク内に入って誕生日シールをもらい、
上着に貼っておくと
それを見たキャストの方が
「誕生日おめでとうございます!」
と、声をかけてくれる。
さすがディズニー、どの方も
職務をこえて心から満面の笑みとともに。
最初に可愛い女の子のキャストさんから声をかけられたときは
ちょっとドキドキしてうれしくなった。
知らない人からお祝いなんて言われたことないし。
でもだんだん、自分がうれしいことって
なんだろう?と思い始めた。
夕方ぐらいになったときには、誕生日だからといって
そんなに無条件に祝ってもらっていいのかな?と
なんだか申し訳ないような気がしてきた。
帰りの電車の中で
自分が本当に喜びと感じることを考えた。
そしてそれは
①家族が元気でいること
②よい作品をつくること。
このふたつ以外にないことが分かった。
あたりまえだけど
これこそが本当にうれしいプレゼントだな、と思いながら
でもそれに気がついたのは
ディズニーに行ったからかも。
これぞディズニーマジック!
あのとき私に声をかけてくれたキャストのみなさんに
ありがとうと伝えたい。
おかげで誕生日もゆったりと心やすらかに過ごせてます。
