千鹿頭神社の横の山の上にあった、林城。
うさぎの吸い物で、徳川家に吉兆をもたらし、『林』の名前をもらった、土地に建っていました。
県の史跡に指定されていて、今から発掘は出来ないし、
昔も発掘もしていないのだそうです( ̄◇ ̄;)
史跡指定されてしまうと、勝手に掘れないそうです…残念…(´・_・`)
今は石垣しか、この地にはのこっていません…。
実は、林城には、
こんなお話が残っています。
「戦国時代の只中である、1550年。
松本平を統治する小笠原長時は、
武田信玄率いる武田軍に押され、塩尻峠での戦いで敗れたため、
とうとう村井に城を築かれてしまった。
林城に攻め込まれるのも時間の問題と、なったある夜。
密かに、祈祷所である兎川寺の住職を呼んだ。
長時は住職に、
「私が大切に育てた白い牡丹が、踏みにじられるのは忍びない…。
どうか、預かって欲しい」
と、頼んだ。
住職は快くそれを引き受け、
檀家に牡丹を託した。
その数時間後。
林城は、武田軍に攻め込まれ、
長時は自落し。
安曇野へと逃げ去った。
武田軍は、林城の支城であった深志城を占拠、
32年に渡り、松本平を支配した。」
小笠原長時は、とても園芸がお好きな殿様だったそうで。
白くて、小ぶりな牡丹の花を、
とても大切に育てていたそうです。
心優しい、穏やかなイメージのあるお殿さまですよね(≧∇≦)
長くなったので続く。