蒼雪ブレンド -8ページ目

主従関係

将来の夢はお笑い芸人と言っているクラスメイトがいた。

それは冗談なのかもしれないけど、改めて考えてみると、私の夢は何なのだろうと疑問に思う事がある。

子供の頃はケーキ職人だったけど、今も同じという感じもしない。

では何なのかと問われると、その返答にも困るわけで……。

そんな私の悩みを知ってか知らずか、麗子ちゃんは私の将来の話をしてきていた。

「那美には家政婦が良く似合うと思いますの」

「か、家政婦……」

「そういう事で、これが仮契約書」

「麗子ちゃんが雇い主なの!?」

「わたくしの目に狂いはありませんわ」

「えっと……。遠慮しておくね」

家政婦として見込まれても……。しかも同級生に。

将来の職が約束されても素直に喜べないよ、麗子ちゃん。

というか、家政婦が似合うって評価、何気にショックなんだけど……。

動物好き

麗子ちゃんは、けっこうな動物好き。

校内に入ってきた野良犬ともフレンドリーにじゃれあったりしていて、男子からの好感度がさらにあがったりしていた。

……おほん。まあ、そんな私のひがみ話は良いとして、麗子ちゃんの話である。

「那美は、家で何か飼ったりしてますの?」

「猫が一匹いるよ。白のペルシャ猫」

「あら、偶然ね。わたくしの家にもペルシャ猫がいますのよ」

「へえー、同じチンチラ?」

「ええ。ただし、我が家の猫はお金持ちらしくゴールデンですの」

「……それって単に毛の色であって、特に豪華って事でもない気がするけど」

それともまさか、違う色の猫を金色に染めているのだろうか。

違うとは思うけど、うーん……。

厚かましい

「今夜、雄太の家に泊まるから」

「は? 突然どうしたんです?」

「お父さんたちがさ、二人だけで旅行に行くらしいから」

「はあ。置いてけぼりですか」

「家に一人で平気かって言われたから、雄太の家に泊まるってもう言ってあるの」

「……我が家の了解を先に取ってからそういう発言をして下さい」

「駄目なの?」

「いえ、大丈夫だとは思いますけど」

「なら良いじゃない」

「うーん……」

「ご馳走を作ってもらえるように頼んでおいてね」

「物凄く厚かましいですね、先輩」

構想中です

新しく掲載を始めました、「バニーじゃないよ、ウサギだよ」

ぶっちゃけてしまいますと、先輩後輩と同じ流れになってます(ぇ

いえ、先輩後輩の方でははっきりと恋愛物にはできないので、代わりに何か書いてみたいなと。

ですので、たぶんすんなり終わると思います。メインの更新は、あくまでジャンクジャンヌのつもりですし。

そのジャンクジャンヌですが、現在は第五章のプロット作りの真っ最中で、もう少し更新には時間がかかりそうです。

最後の展開は決まっているので、そこまでどう持っていくかですね。

またまた苦手なアクションシーンも書かなくてはいけませんし……。うぅ。

下手に冒険譚と銘打つのではなかったと、少し後悔してます(TωT)

あと、機械の知識とか、シオンと同様に私にもあまりありませんし(ぇ

専門的で詳しい部分まで書いて欲しい人には、すみませんな気持ちです。

あくまで軽い作品として受け止めてくださいー!(><)

拘り

「あたし、図書委員の委員長と仲が悪いのよね」

「何かやったんですか?」

「まあ、ちょっと文句を」

「文句?」

「だって彼女、図書委員長のくせに眼鏡をかけてないんだもの」

「思いっきり偏見じゃないですか、それ」

「縞模様のないシマウマのようなものだわ」

「それで良いんですよ。普通の人間なんですから……」

盗掘は犯罪です

終わったー……。

ジャンクジャンヌ、ようやく第四章終了です。

前回に比べれば、短くまとめられたかなーと思ってます。

予定通り、ちょっとだけ強くなったシオン。ジャンヌにも触れておいたし、ここで書きたかった事は全て済ませた感じです。

次回は、新しいメインの登場人物を出すつもりですよ~!

特訓の成果を出すようなシーンも加えたいですね。

ちなみに、内容はほぼ題名通りですのでー。


そして、「ひまわり」に関しましては、予想通りの現象が。

か、書けなくなってる……。非常に困ってます。

去年と同じでどうしてこなるのか。うむぅ……謎です。


とりあえずは、ジャンクジャンヌの更新を頑張りますね~!

あと、ショートショートは今まで通り、ぼちぼちといきますので。

誤解のなきよう

麗子ちゃんには、妙なこだわりがある。

「本物のお金持ちは、高笑いなど致しませんのよ」

「そうなんだ」

「誤解されると困りますからね」

「わかったよ、麗子ちゃん」

でも、漫画じゃあるまいし、実際に高笑いする人っていうのも滅多にいないと思うけど。

それに、周りの目をけっこう気にする所のほうが気になってしまう。

堂々としていそうで、実はその正反対なのかも……。

溶けちゃう

よくお金持ちの豪邸の話で、五百坪とか千坪とか、そんな話を耳にする事がある。

でも、麗子ちゃんの場合はその領域をはるかに超えた次元の話だった。

「わたくしも、当然広大な土地を持っていますのよ」

「麗子ちゃんが? お父さんがではなくて?」

「ええ。わたくし自身の土地です」

「す、凄いんだね」

「一万坪の土地がわたくしの所有ですの」

「そんな広大な土地が……。でも、どの辺りの土地なの?」

「北極です」

「……溶けちゃうね」

というより、一体誰に騙されてるんだろう、麗子ちゃん。

メ~

「鉛筆を齧ってる子供を見たんだけどさ」

「好奇心からでしょうね。美味しいわけでもないでしょうに」

「そうよねー。ヤギじゃあるまいし、鉛筆を食べてもね」

「いえ、ヤギも鉛筆は食べないと思いますけど」

「食べるわよ」

「根拠は何ですか?」

「私は実際、その現場を目撃したわ」

「う……。まあ、一口にヤギと言っても、いろいろいますからね」

鈍感

「雄太ってさ」

「何です?」

「彼女作ろうとか思わないの?」

「それはまあ……。思う思わない以前に、そういった展開にならないんですけど」

「この前紹介してあげたじゃない」

「いえ、そういう意味でなく。本命の人とそういった展開にならないんです」

「ふーん……。大変ね~」

「……先輩って、時々ものすごく鈍いですよね」