主従関係
将来の夢はお笑い芸人と言っているクラスメイトがいた。
それは冗談なのかもしれないけど、改めて考えてみると、私の夢は何なのだろうと疑問に思う事がある。
子供の頃はケーキ職人だったけど、今も同じという感じもしない。
では何なのかと問われると、その返答にも困るわけで……。
そんな私の悩みを知ってか知らずか、麗子ちゃんは私の将来の話をしてきていた。
「那美には家政婦が良く似合うと思いますの」
「か、家政婦……」
「そういう事で、これが仮契約書」
「麗子ちゃんが雇い主なの!?」
「わたくしの目に狂いはありませんわ」
「えっと……。遠慮しておくね」
家政婦として見込まれても……。しかも同級生に。
将来の職が約束されても素直に喜べないよ、麗子ちゃん。
というか、家政婦が似合うって評価、何気にショックなんだけど……。
動物好き
麗子ちゃんは、けっこうな動物好き。
校内に入ってきた野良犬ともフレンドリーにじゃれあったりしていて、男子からの好感度がさらにあがったりしていた。
……おほん。まあ、そんな私のひがみ話は良いとして、麗子ちゃんの話である。
「那美は、家で何か飼ったりしてますの?」
「猫が一匹いるよ。白のペルシャ猫」
「あら、偶然ね。わたくしの家にもペルシャ猫がいますのよ」
「へえー、同じチンチラ?」
「ええ。ただし、我が家の猫はお金持ちらしくゴールデンですの」
「……それって単に毛の色であって、特に豪華って事でもない気がするけど」
それともまさか、違う色の猫を金色に染めているのだろうか。
違うとは思うけど、うーん……。
厚かましい
「今夜、雄太の家に泊まるから」
「は? 突然どうしたんです?」
「お父さんたちがさ、二人だけで旅行に行くらしいから」
「はあ。置いてけぼりですか」
「家に一人で平気かって言われたから、雄太の家に泊まるってもう言ってあるの」
「……我が家の了解を先に取ってからそういう発言をして下さい」
「駄目なの?」
「いえ、大丈夫だとは思いますけど」
「なら良いじゃない」
「うーん……」
「ご馳走を作ってもらえるように頼んでおいてね」
「物凄く厚かましいですね、先輩」
構想中です
新しく掲載を始めました、「バニーじゃないよ、ウサギだよ」
ぶっちゃけてしまいますと、先輩後輩と同じ流れになってます(ぇ
いえ、先輩後輩の方でははっきりと恋愛物にはできないので、代わりに何か書いてみたいなと。
ですので、たぶんすんなり終わると思います。メインの更新は、あくまでジャンクジャンヌのつもりですし。
そのジャンクジャンヌですが、現在は第五章のプロット作りの真っ最中で、もう少し更新には時間がかかりそうです。
最後の展開は決まっているので、そこまでどう持っていくかですね。
またまた苦手なアクションシーンも書かなくてはいけませんし……。うぅ。
下手に冒険譚と銘打つのではなかったと、少し後悔してます(TωT)
あと、機械の知識とか、シオンと同様に私にもあまりありませんし(ぇ
専門的で詳しい部分まで書いて欲しい人には、すみませんな気持ちです。
あくまで軽い作品として受け止めてくださいー!(><)
拘り
「あたし、図書委員の委員長と仲が悪いのよね」
「何かやったんですか?」
「まあ、ちょっと文句を」
「文句?」
「だって彼女、図書委員長のくせに眼鏡をかけてないんだもの」
「思いっきり偏見じゃないですか、それ」
「縞模様のないシマウマのようなものだわ」
「それで良いんですよ。普通の人間なんですから……」
盗掘は犯罪です
終わったー……。
ジャンクジャンヌ、ようやく第四章終了です。
前回に比べれば、短くまとめられたかなーと思ってます。
予定通り、ちょっとだけ強くなったシオン。ジャンヌにも触れておいたし、ここで書きたかった事は全て済ませた感じです。
次回は、新しいメインの登場人物を出すつもりですよ~!
特訓の成果を出すようなシーンも加えたいですね。
ちなみに、内容はほぼ題名通りですのでー。
そして、「ひまわり」に関しましては、予想通りの現象が。
か、書けなくなってる……。非常に困ってます。
去年と同じでどうしてこなるのか。うむぅ……謎です。
とりあえずは、ジャンクジャンヌの更新を頑張りますね~!
あと、ショートショートは今まで通り、ぼちぼちといきますので。
誤解のなきよう
麗子ちゃんには、妙なこだわりがある。
「本物のお金持ちは、高笑いなど致しませんのよ」
「そうなんだ」
「誤解されると困りますからね」
「わかったよ、麗子ちゃん」
でも、漫画じゃあるまいし、実際に高笑いする人っていうのも滅多にいないと思うけど。
それに、周りの目をけっこう気にする所のほうが気になってしまう。
堂々としていそうで、実はその正反対なのかも……。
溶けちゃう
よくお金持ちの豪邸の話で、五百坪とか千坪とか、そんな話を耳にする事がある。
でも、麗子ちゃんの場合はその領域をはるかに超えた次元の話だった。
「わたくしも、当然広大な土地を持っていますのよ」
「麗子ちゃんが? お父さんがではなくて?」
「ええ。わたくし自身の土地です」
「す、凄いんだね」
「一万坪の土地がわたくしの所有ですの」
「そんな広大な土地が……。でも、どの辺りの土地なの?」
「北極です」
「……溶けちゃうね」
というより、一体誰に騙されてるんだろう、麗子ちゃん。
メ~
「鉛筆を齧ってる子供を見たんだけどさ」
「好奇心からでしょうね。美味しいわけでもないでしょうに」
「そうよねー。ヤギじゃあるまいし、鉛筆を食べてもね」
「いえ、ヤギも鉛筆は食べないと思いますけど」
「食べるわよ」
「根拠は何ですか?」
「私は実際、その現場を目撃したわ」
「う……。まあ、一口にヤギと言っても、いろいろいますからね」
鈍感
「雄太ってさ」
「何です?」
「彼女作ろうとか思わないの?」
「それはまあ……。思う思わない以前に、そういった展開にならないんですけど」
「この前紹介してあげたじゃない」
「いえ、そういう意味でなく。本命の人とそういった展開にならないんです」
「ふーん……。大変ね~」
「……先輩って、時々ものすごく鈍いですよね」