メルヘンランドには、いたずら猫ちゃんが一匹住んでいます。
この猫ちゃんは、最近やたらと寒いのがいらつくらしく、
「そのドア。はよしめてや」と催促をします。
朝には、あたらし風邪を入れないといけないというのに、
そんなことはお構いなし。
「俺が、此処の王様なんやから、従え!」
と言って聞きません。
いつのまにか彼が王様ということになってしまったので、
さぁ、大変。
王様の言うことが最優先事項。
王様が寒いというなら、お部屋を温かくし。
食事を用意し、お薬も丁寧に喉の奥に入れて差し上げる。
「この薬、にがっ!!」と文句を言われても。
王様からの寵愛を受けるべくウサギは、働きます。
まるで暴君のような王様になぜウサギは従うのでしょう。
其れは、この猫ちゃんがあまりに可愛く、
とんでもなくイケにゃんこだったからなのです。
(所詮、顔か・・・。)などとおしゃるかたもいらっしゃいますが、
このウサギにとっては、あまりに理想的ないで立ちと見目を
兼ね備えていた猫ちゃんに一目ぼれしてしまったというわけです。
もちろん、少しだけ乱暴な言葉とは裏腹に、
とっても優しい面があることを知るのは、もう少し後のおはなし。