また今回も息子についての話です。
長い上に、なかなか変な話も書いてますので興味がありましたら、読んで頂けたら嬉しいです。
息子は内臓錯位症候群という病気でした。
10000人に1人ぐらいの確率でおきる病気らしく、妊娠の初期に起きる疾患で、私が息子の存在に気が付いた時にはもうこの病気は決定していたみたいです。
左が普通の人の心臓、右側が息子の心臓の形です。
心房も心室も穴があり、どちらにも無いといけない弁は1つしかなく、大動脈がついている位置も違います。
これが原因で心臓の血液が逆流を起こし、身体に水が溜まりエコーでは身体が浮腫んでいる様子がわかりました。
言葉を選んで説明して頂きましたが、生きて産まれてくる事は難しいんだろうなという説明でした。
どこかでは産まれてこられれば治してあげられるかな?とか思っていましたが、
図を見ると、よくこの心臓でここまで一生懸命に生きてくれてたなと感じるばかりでした。
次の検診は1週間後でしたが、段々と弱くなっていく胎動に、初めは、
一緒に頑張ろう!!と声を掛けていましたが、
最後の辺りでは、
疲れちゃったら良いタイミングで戻っても大丈夫だからね、一緒に頑張ってくれてありがとうと思えるようになってきました。
お腹の中で繋がっていると、こんなにも命が尽きていくのがわかってしまうんだなと不思議な感覚でした。
胎動が殆ど感じられなくなった日の夜、私の頭上にあった、夫が買った安産祈願の御守りが急に私の上に落ちてきました。
その時に、あっやっぱり息子はお空に戻ってしまったんだなぁと。
凄く寂しくて寂しくて涙が溢れてきました。
翌日、救急で休日診療にいくとやはり息子の心臓は止まっていました。
初めて会う産科の先生はとても申し訳なさそうに伝えてきてくれましたが、私はやっぱりそうだよねと、どこか冷静に診断を聞いていました。
一緒にいてくれた看護師さんが、お腹にいる息子に
「頑張ったねー偉かったね!男の子だからママに甘えてるなぁー」
とお腹を撫でながら話しかけてくれて、その時に息子が生きて産まれてこられなくなった事をひしひしと感じ涙が止まりませんでした。
その時の看護師さんには入院中には会えなかったのですが、息子に話しかけてくれた事が心の支えになり救われました。
私は霊感とかがすごくあるわけではないのですが、上の娘を妊娠した時、夜中に急に
『あっ今赤ちゃんが来た!!女の子だー』っていう感覚がありました。ぴかーっとしたピンクの光が入ってきた夢でした。
ですが、今回息子の時はそんな感覚が無くて、ただ凄く待ち望んだ第二子だったので、
まぁ娘の時はたまたまだったのかな?なんて思っていたのですが、正直少しその時点から不安がありました。
因みに妊娠したと気がついた時は、この子は男の子だろうなーと直感で感じてました。
20週で近所の産婦人科で心疾患を伝えられた時は、凄くショックでしたが、それまで何事もなくきた妊娠なのに、だからこんなにも不安だったんだろうなぁと納得してしまいました。
多分28週まで息子が生きてこられたのは、私が息子に会いたいなという気持ちが強すぎたのと、息子がとても頑張り屋さんだったからだと思っています。
お互いギリギリまで頑張ってここまで来られたと思っています。
いつかまた息子に会える日がやってくるといいな。気がついてもらえるといいな。
まだまだ涙が出てしまう事も多いですが、心も身体もゆっくり休めるようにぼーっと過ごしたいと思います。

