ご自由にお持ちください。
それは訪れた一軒家カフェの玄関の上り口の【ご自由にお持ちください】と書かれた段ボールの中にありました。
たまに、土手などに生えているのを目にする【花梨】。
喉に良いのは知っていますが【のど飴】として食べる位で私にとって余り身近なものではないです。
どう使うかよくは知らないけれど前から興味はあったので、取り敢えず3個頂きました。
初めて触った感じは少しベタベタで香りは何だか独特。皮表面のベタつきは、完熟している証だそうです。
貰ったその足で実家へ行き、母に見せました。すると父が秋冬のこの季節、一度酷く喉を痛めた時に知人から【花梨シロップ】を頂いて飲んだところたちまち良くなったと、花梨を大絶賛。
ではやりますか!ということで 急遽【花梨シロップ】を作ることに。
色んなレシピがあります。
皮をむくもの、むかないもの。 お湯で煮て汚れを取るもの、煮ずに水洗いのもの、酢水に30分浸けるもの。 灰汁をとるもの、取らないもの。 種を取ってお茶パックに入れるもの、種を取らないもの。 綿を取るもの、取らないもの。 酢を入れるもの、レモン汁やクエン酸を入れるもの。
少し(1分程度)煮る(または熱湯に浸ける)と、表面の汚れが取れて固い皮がむきやすくなるそうです。消毒した瓶に、氷砂糖と交互に入れます。
取った種をお茶パックに入れて、瓶の中に入れました。花梨の種、触ると粘々します。
最後に実家の庭で採れたマイヤーレモンの汁を絞って出来上がり。あとは氷砂糖が溶けるまで1日数回瓶を優しく振って混ぜます。
後で知ったのですが、主に未熟な生の実や種を食すと成分が体内で分解され毒に変化するので取り扱いに注意が必要。(そもそも生は苦くて食べられないそうですが)
但し花梨の毒は砂糖やアルコール成分で分解されるので、砂糖漬けや果実酒にしたものは大丈夫とのこと。生食(しかも大量摂取)はダメと覚えておきます。
面白いのは毒が砂糖やアルコールで分解されて変化すると、薬用成分として作用するというところ。
毒が薬になるんですね。(花梨と同じく未熟な果実に毒をもつバラ科の植物:林檎・杏・スモモ・梅・桃・枇杷・さくらんぼ・アーモンド等/結構身近にある果物で驚き ![]()
)
【以下、備忘録】
・氷砂糖が溶けるまで、時々瓶を軽く揺する(全体にシロップがかかる様に)
・発酵(泡が出る)しガスが溜まった場合は、ふたを少し緩めガス抜き
(温度があがりガスが溜まるとふたが飛ぶことがある)
(発酵を防ぐために、漬ける時最後に食酢(又はホワイトリカー)を入れるレシピも)
・氷砂糖が溶けて、シロップの色が変化(薄い黄色~べっ甲色)したら実と種を取り出す
(目安は2、3か月程度~6か月位迄/6か月以上長く実を漬けすぎると渋みが出る)
・シロップを煮立たせ、冷めたものをガラスの密閉容器に入れる
・冷暗所かなるべく冷蔵庫に保存



























