自分が自由になれた気がして、
自由に踊っていた。
…ようなフリをしていたんだ。
自分、自分となりふり構わず、喚き散らしていたんだ。
そうだったんだ。
見えているフリをして、
見えていなかったんだ。大事なこと。
失い続けた大事なこと。
残りの寿命、命の砂時計がほんの少しずつ、
刹那には削られたものが気づかないくらい、
だけど明日には目に見えて分かるくらいに、
何かを失い続けた。
戸惑い。
迷い。
雑念。
今の自分に分かるとしたら、
それはきっと
自分の中の魔物が潜んでいる。のであろうということ。
可愛い魔物か、邪悪な魔物か良くは分からないけれど、
時折世間に覗かせる。
だとしたら、
僕は迷いの中に埋もれた少年のまま育ってしまっているのだろう。
消えゆくは、右脳の世界。
悩ませるは、右脳の世界。
だがしかし、僕を豊かにし、
僕が欲し続けるのは、間違いない。
右脳の世界に限られる。
削られる魂と時間の感覚の中で、
僕は今一度、社会と対峙する。