これ、7年前倒れてから、3年間お世話になった、私の命を救って下さったお医者さんが仰ってた事です。

その後、私自身も色々な精神疾患について調べるようになる中で、何処かで書いてあったのですが。殆どの精神疾患の大元になるのは、自己評価の低さ、なんだとか⁈自己愛性パーソナリティ障害、という一見自己中なナルシスト、としか思えない症状を持つ患者さん達も、元は自己評価が実は低いらしいとか……

私の病気も、まだ脆い、多感な年頃に、自己評価を粉々に砕かれてしまった事が原因なので、そこを再建して行くのが、お医者さんとの認知行動療法の核となっていました。
うつ病の方が酷くなってしまうと、1番酷い頃は、"自分はこの世にいては迷惑な存在だ" "何も出来なくなってる私は、何の役にも立たない" 傑作で、今では笑えるのは、"自分をクシャクシャにして、ゴミ箱に捨てたい"(笑) って、そんな事が頭に浮かび続けてしまいます。脳が疲弊してしまって、病気になったら、出てくる" 症状" に過ぎないんですが。
本人には、病気の症状だとはわからず、真実に思えてしまいます。真剣にそう考えてしまうんです……
まずは、お医者さんがしっかり患者さん達に伝えなきゃいけないのは、"症状に振り回され無い" 事( 何度も何度も繰り返し、お医者さんは仰って下さいました) と、何故そうなのか、という説明です。放って置くと、蟻地獄のように、引き摺り込まれ、最悪は、自らの命を絶ってしまうという結末を迎えてしまいます。命に関わる恐ろしい病です。そして、お医者さんの、"言葉"が、大きなお薬になる、不思議な病です。
特に私の患って来たタイプは、お薬の効きが悪く、基本的には、認知行動療法他のカウンセリング治療でしか治りません。私は、高校1年で発症してから、実に13年もの月日をカウンセリング無しで放って置いてしまったので、そのお医者さんの元へ駆け込んで来た時には、随分と進行して、悪化し、思考がかなり危なくなってしまっていました。若い時に発症してしまって、手当てをして無いと、自分の基本思考形態の一部として、身に付いてしまっていたのです……自己評価の低さとマイナス思考の酷さは顕著で、患者さん達の中でもトップクラスだったそう(笑)

認知行動療法では、余りに自然に普段から自分の頭に流れている、自分にとって辛い考えと、何をした時にそれが浮かんだか、を書き出し、その根拠となる事、そして、その考えとは逆になるような事実を自分で見付けて、書き出します。そういう宿題を毎回診察に持って行き、私の場合はお医者さんに" 採点" と" 指導" をして貰うのです。自分の頭の中を書き出し、お医者さんにメスを入れて貰い、手術をして貰う、そんな感じでしょうか⁈

健康な人達より敏感になっているのは確かですが。思考形態が歪んでしまっていて、考える事が自分がしんどくなってしまう方向性になってしまっている、頭の中にストレス製造機を抱えている事になってしまいます。考えてる事が自分のストレス反応、症状、を創り出してしまっているので、考える内容を修正して、ストレス製造機の力を弱めて行く必要があるのです。これは、残念ながら、お薬では出来ない事です。特に、私は慢性化してしまっていたので。

そして、その歪んだ考え方の元となってるのが、"自己評価の低さ" なのです。別に、自分を過大評価する必要はありませんが、客観的に自分を正当に評価してあげれるようになる練習が必要、という感じでしょうか。そして、最終的に大事なのは、自分が、"今まで考えてたこういう事は、自分に対して理不尽だった" と、"気付く" 事のようです。今のお医者さんは、"気付いたら、もうその事からは90%離れたも同然" だと仰います。

まるで、楽器の練習と同じように、コツコツと日々練習を重ね、多方面から、脳に再学習させていくような感じだったな、と思います。そして、お医者さんは、その名の通り、"先生" です。私は、その3年間みっちりお世話になったお医者さんは、私のメンタル面の師匠、だと思っています。4年経った今でも、お医者さんが毎回色々下さった、"語録" が頭の中でこだましています!

自己評価、まだ不安定な所もあるけれど、高校1年から、ここ数年前までと、今とでは、全然違います!等身大にほぼなってる、と、ずっと帰国後支えて来てくれた両親も言ってくれてます。1番酷い時に、うわ言のように訳のわからない事(^^;)を言うのを聞かされてますから……

まだまだこのトピックで書きたい事は沢山あるので、今日の所はこの辺で…