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映像化された漫画は本当に面白いのか!?

映像化された漫画は本当に面白いのか!?映像化された漫画を紹介していきます!


るろうに剣心とは、誰もが幸せに暮らせる世を作るために、刀を振って、明治の世の中を作った人斬りの話。

人斬りとは言っても、主人公の剣心は優しい男。絶対に人に危害を加えたりしない。

でも、自分の信念に従って明治維新のために人をたくさん切ってきたために、たくさんの恨みを買ってしまった。右ほほにある傷も、その恨みからくるもの。


明治になって、本当に誰もが喜べる世になったのか?いや、なっていない。相変わらず豪商は声が大きく、市民をこき使っている。何も変わっていない。心を殺して人を切ってきた俺はなんだったのか・・・

自問自答する剣心。

いくら自問自答しようが、剣心に対する恨みは消えません。家族を剣心に殺された人は計りしれない。剣心の罪は永遠に消えない・・

剣心は人を切ってきた刀を逆さにして、絶対に人を切らないと誓い、今度は刀で人を救う旅に出る。いつか剣心が救われる日がくるのだろうか・・・



るろうに剣心で一番印象に残っているのが、薫さんや弥彦など、仲間と一緒に暮らすうちに、幸せを感じる剣心。その時「俺は、幸せを感じてはいけない」と思って、距離を置くようになる。
というところ。

相手も剣心も、それぞれの信念をもって戦った結果剣心が生き残った。それだけのこと。相手も承知のはず。剣心が自分の行為を悔いる必要なんて何もないと思ってしまう。幸せを感じていいと思ってしまう。

でも、優しい剣心だから絶対に自分を許せない・・・


その自問自答する姿を見ていて、こころが何度痛くなったか。最後に剣心は自分を許し心の平穏を手に入れることができたかといと・・・・そこは漫画をみてください。

バトルばかり注目されますが、贖罪というテーマがこのマンガのメインです。そういう視点で見ると、きっと人生に活かせるものを得られると思います。いい漫画ですよ。