その色合いは『燻銀』~夜の店主編 | 宇宙からのメッセージが届く【グラかもの館】へようこそ

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さて、今夜のお話を迷ってましたが。

『しのぶれど色に出にけり
~夜の店主シリーズ』
(あれッシリーズなんて有った??
まぁいいかウインク


勤めてた店のオーナーにより違ってた
食い逃げ犯人への対応方法のお話です。

現在でも『食い逃げ犯』は
存在はしてる様ですが、
この話は、
もう10年以上は昔の話です。

私が、その事態を目撃したのは
かつて2度あります。
これが別々の店でして、
その対応も店主の個性が現れてました。

先ずは、一人目のお話。

その人物が現れたのは、
此方で何度か登場してくれてる
とある町の長老的なオーナーの店。

その時は、そのオーナーが店の
カウンターに出てくれてた時でした。

入り口の掃除を終え様とした頃。
まだ早い時間帯に、
一台の白い車が入ってきました。

降りて来たのは、
年格好は50代の後半位の男性。
背広姿で、大きめなバックを持ち、
出張先で立ち寄りました的な人。

その店の周りには、
工業地帯を控えてたのもあり、
出張先で立ち寄りました的な
一見客も多かったのですよ。

その客は、
カウンターの隅に座りました。
そこの店のオーナーの前に客が
カウンター越しに座った形です。

先ずは生ビールだったと思いますが。

その店で、
その客の飲み食いしたのは、
記憶はもう、薄いですが。
生ビール。
日本酒の熱燗。
おでん一人前。
から揚げ一人前。
焼き鳥も食べてたと思いますよ。

他に覚えてるのは雰囲気の暗さ。
人を寄せ付けない様な、雰囲気。
話しかけても殆ど応じもしない。
つまみを次々と頼んでは、
黙々と食べてましたのです。

その内に別の客が数人で来店。
私達は、そちらの相手に回りました。

そして、その客は
一通りを食べ終わった頃。

おもむろに目の前のオーナーに、
この様にも言ったのです。
『俺は金は持ってない、
悪いな、警察を呼んでくれ。
逃げも隠れもしねえよッ』

大きな声を張り上げ、
横柄な態度で気合いピスケ

客達は一斉に注目し、
私(オーナーどうするんだろ滝汗
と思いながらも、見てましたわ。


オーナーがカウンターの内の席を
すくっと立ち、裏に行った。

私(電話する為に、裏へ行ったのね)

そして出てきたオーナー。
その手には、刺身包丁を握ってたポーン

オーナーは、
その刺身包丁の切っ先を男に向け。


私は、呆気に取られしまって
モード的にも切り替わってない。
(うわ~こりゃ修羅場じゃんガーン

全員が注目して見てる目の前で。
オーナー、その客相手に
啖呵を切って見せたのよ。

『オウおめぇ、金も持たずに
うちへ食いに来やがったのか?。
あれだけ飲み食いしといて、
今更、金はねぇ警察を呼べだと
ふざけんじゃねえ。
そこに財布の中身を出しやがれ~ムキー


刺身包丁を目の前に突き付けられた
その客は、飛び上がり数歩を退いて
青ざめてました。

そして、暫くの間が開いた後。
(この時間、凄く長く感じました滝汗

その客は席に座り直して、
バックから財布を取り出して、
財布の中身をカウンターに出した。

オーナーは、その小銭を見下ろし。
言い放ちましたわ。

『お前は、金を持ってる。
それは無銭飲食とは言わないんだ。
残りを払えよ。
後で持って来るんだ。
今夜は、此れと車を俺が預かる。
ちゃんと次に払いに来たら、
車を帰す。
解ったら、
とっとと残りを喰って帰れムキー。』

その男はその後、車を置いたまま、
その店から出て行きました。

その人が乗ってきてた白い車、
(よく見たらボロボロでしたが)
その店の駐車場に一月以上、
置いたままに有りましたが、
私がある日気付いたら、消えてました。
オーナーに聞いたら、
昼間の内に来て、支払いを済ませ
乗って帰ったとの話でしたのでね。

私が『働き始めたのですかね?』
オーナー『俺は金を持って来いと、
アイツに言っただけ、知らねえなァ』

優しいんだか、狸なんだか??な、
頑固一徹な昔気質のオーナーでした。

さて、もう一人の『食い逃げ』話。

長くなりましたので、
次の投稿で書きたいと思いますが。

私、思い出して書きながら
ふと気付きましたけど・・・。


あの時に、あの緊迫した場面で。
あの人がカバンの内から、
刃物等をもし出してきてたら。

否応なしにも、私達も巻き込まれた。
もしかしたらまかり間違えば、
『地獄絵図』だったとガーンガーンドクロドクロドクロ

あのオーナーの年齢では、
あのカウンターは即座には
乗り越えられないものゲッソリ



ヤッパリ、あのオーナー。

町内の顔役的な存在に為るだけある、
とんだ、タヌキ爺ィだった様ですわ
グラサン大泣きうさぎ


では、次へ続きます。