その色合いは『空の色~④』 | 宇宙からのメッセージが届く【グラかもの館】へようこそ

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さて、初回のお話は此にて最終談です。
先に言って置きますが、この最終談についてはオカルト染みてます。

どこまで信じるかも、あなた様次第。


それは思えば、不思議な事でした。

その彼が亡くなったのは交通事故でした。
彼は亡くなる前日の晩に、隣県迄もバンド仲間の一人の演奏会に赴いた様です。

その後、その仲間との飲み会。
その流れで朝方近くまで酒を飲み続け、そのまま車で帰宅中に彼は事故に遭います。


相手は新聞運送車4トン、彼は軽自動車。
そこは信号がないT字路でした。

彼は救急車で運ばれ手術を受けてます。

その状態とは、肺にハンドルが刺さってたと後から聞きました。


彼がそんな事に成ってると、露知らず。
いつもの様に、
あの日も19時に店を開けたのです。

その際に、私と店に居たスタッフとは。
まだ新入りのバイト君のみでした。
女の子は、21時に成らないと来れない晩。

それは店を開けて間もなくでした。
私は、バイト君にカウンター内の履き掃除を任せ各テーブルを拭いて廻ってました。

その時に、店の入口扉のドアチャイムが『カランカラン』と鳴りました。
私からは入口扉は見えませんでしたが。
バイト君と一緒に『いらっしゃいませ~』と、いつもの様にも声をあげたのです。

でも、振り向いても客が現れない。
バイト君も怪訝そうに扉付近を見てる。
入口扉に行き、外を覗いたバイト君。
そこに誰も居なかったと言われます。

その店の入口扉は木製で重く。
風が押した程度では開かぬ様な扉。

カウンターからでは
磨硝子越しにしか見えない位置に
その扉があるのですが。
誰かしら来たのだとしか思えず。

バイト君に聞きましたわ。
『誰だった?』
そしたら、バイト君から
『背の高い男性で、
一旦は入り出て行った様です。
白いスーツ着て白いカーボーイハットの、あの人ですよ。帽子もそうでしたよ。』
このバイト君、入りたて故にも、
あの彼の名前迄は覚えてなかったのです。

『あ~じゃあ、○○さんだわ。
また来ると思うから、そこのボトルカウンターに出しといてくれる』
と、私はその彼の名前を告げたのです。

それが待っても待っても現れない。
その後、20時前頃になり。
店のオーナーが現れて、彼の事故の話と。
先程までも、
手術中だったとの話を聞かされました。

私が告げた名前と気付いたバイト君びっくり
『嘘だろォ~』と言い、
顔面蒼白で棒立ち状態でした。

その話を聞いたオーナー、沈んでる私達にこんな風にも言い放ったのです。
『あんな飲んだくれ、死んで当然だろが。
ホラッ仕事だ、仕事』



元々から口の悪い頑固者オーナー。
それにしても酷い罵り様でした。
ですがそんなオーナー自身も、
彼を見守り育ててる側の
一人な様子でした。

報せが来て病院に飛んでった様です。

立場上で他の役員達に
彼の訃報を告げ歩いてから
自分の店に顔を出した様です。

まだ若い方の経営者の彼を育て上げる側の立場故にも悔しかったのだと思いますが。
ほんと罰当たりも御構い無しな人でショボーン


その怒鳴り声が店内に響いた途端。

カウンター横の壁が『ドーンッ』

壁の飾棚にあった『恵比寿様の銅像』
5センチ程度の物です。
銅製故にも、重さがある程度は
ある物なのですが。
それが横っ飛びに3m程も飛び、転がり。


その壁の裏側とは、第2駐車場。
壁に車が当たらぬ様にと、古タイヤが軒下に並んでる様な感じの状態。

『客が駐車場で事故った』
慌てて全員で外に駆け出し見たら。
そこには車は有れど、
オーナーの車が一台のみ
横付けされてるだけでね。
人も誰すらも居なかったです。


その様なひと騒ぎの後。
オーナーは他にも回ると去ったので。

私は店内にて。
カウンターの上にグラスを出して。
そこに酒を注ぎ入れ、置いときました。

そう、私には。
例え亡くなって迄も『世話になったからさ』とか言いながら。
挨拶に訪れ来る様な、
そんな彼だと思えたのです。

不思議と(居たいなら居なよ)みたいに思えるばかりで怖さを感じなかったのです。

彼の葬儀は私も出席させて頂きました。
パブの子達、声を上げて泣いてました。

彼の人としての懐の広さ優しさ、
改めて知った様な気がしました。

私は、貰い泣きを堪えてましたわ。
横にオーナーが居るのですものキョロキョロ

それに何だか、逝っちゃった実感。
それが沸かなかったのです。

またヒョイっと現れそうな気がしてて。



今やもう昔の話ですけどね。

彼、空の上で自分の夢を叶えられる事、
祈っててやりたい私です。

いつか、彼に再会できるかしら?。

『おい、同級生』と笑いながら。
あの賑やかな歌を
唄って見せてくれると嬉しいなニコニコ


『しのぶれど色に出にけり』
初回は此にて、終演で御座います。


思い出話を読んで下さり、
ありがとう御座いましたm(_ _)m。


















あっ忘れてましたが。
それから数日後の話です。
オーナーが駐車場に自分のワゴン車を入れ降りる際に車から落ちたのは。
その際に、嘘か本当か知りませんが。
ミラーに写る彼に遭遇とか言ってました。
暫くの間、腰が痛いと騒いでました。

私は、胸のつかえが取れた気がしましたわ爆笑照れ



ではでは、此にて。
また、いつかですわ(⌒0⌒)/~~。