コウは イオとは姉妹で
出会いはペットショップだった
その頃 ひなたもいたし
「飼おう」と思って
選びに行ったわけではなかったが
偶然 ほかのハムと
ケンカしているのを目撃
定員さんを呼び
ゲージから救出してもらったが
見れば 何匹かいた中の 2匹が
耳を食いちぎられて 出血していた
それが コウとイオだ
考えた末 2匹を引き取ることにした
コウは とてもおてんばで
ホイールを上手に使って
ゲージの天井まで登るほどだった
そして 更に 神経質だった
ちょっとした物音にも
「ジジッ」と鳴いて怒っていた
我が家に来た当初
それでも リンゴや 鳥フードを
手の上で食べてくれていたが
掃除の際 私がそれを利用して
違うゲージに入れるものだから警戒して
手の上では ゆっくりしてくれなくなった
「かまい過ぎたか?」と思い
あまりかまうのを止めた
そのせいで 少しも手に慣れてくれず
餌を持たずに手を差し出すと
すぐに噛みついてくるから
掃除もままならなかった
コウはいつもハングリーで
人の気配を感じると
ゲージの柵を齧って暴れ出し
「何かくれ!」と
食べ物をもらえるまであきらめなかった
今年に入ってからは
私自身が 手術 入院したり
高齢だったひなたにばかり手をかけたりで
コウとイオの事は いつも後回しだった
4月終わり ひなたは寿命を全うして
空へと旅立っていった
ぽっかりと空いた穴を埋めてくれたのは
コウとイオだ
けれども ひなたが逝ってしまってから
間もなく コウの様子がおかしくなった
ようやく私自身も元気になってきていて
ずっと考えていた ゲージの住み替えなどを
これから始めようという時だった
慌て動物病院に連れて行ったが
もうその時点で
手遅れだったのかもしれない
私には 多頭飼いなど無理だったのだ
お世話する時間
ハム達のスペース
我が家の経済的な事
それらを考えてなかった訳ではない
ただ
「私なら出来る!やってみせる!」
と 傲慢にも そう思ったのだ
その結果がこれだ
コウはそんな私の
傲慢な心の犠牲になってしまったのだ
大袈裟だと思う人もいるだろうけれど…
でも これで本気で目が覚めた
今の私には
ハムスターを飼う資格などないのだ
それでも イオがまだ 元気で
生きて いてくれている限りは
その命を預かっている責任を
最後まで全うしようと思う
でも その後は…
それでも いつか必ず
ハムスターを飼う環境が整ったのなら
また この小さな命が
穏やかな日々を暮らす事ができるように
もう一度 頑張ってみようと思う
劣悪な環境におかれている
小さな命がこの世にある以上
私は 私の夢を
あきらめるわけには いかないのだ
(`・ω・´ )


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