沖縄本島のミドリモダマは2~3月が旬である。
確認されたのは三十数年前で
当時はほんの僅かな面積を占めていて
ちょうちんのようにたれ下がっている花も少なかった。

現在では大きな群落となって、花数も多くなり
植物愛好家の観察スポットになっている。


 

ワニグチモダマ (ミドリモダマ)
Mucuna gigantea

マメ科  トビカズラ属
 

準絶滅危惧種に指定されている
常緑の大型蔓性木本

 

国内での分布は、
小笠原、沖縄島・石垣島・西表島・小浜島・奄美大島・徳之島で

奄美大島が分布の北限とされている。


 



イルカンダのように太い蔓はないが
沖縄本島のミドリモダマは辺り一面を覆い尽くすように繁っている。
しかし、観察して三十数年経つが果実を見たことがない。

イルカンダ(大人の腕ぐらいの太さ)
 

垂れ下がる長い花柄の先に
10~15の花が着いた緑のシャンデリアだ (^_^)v

 

 

 

 

 

イルカンダ

 

ウジルカンダ(イルカンダ)
Mucuna macrocarpa
マメ科  トビカズラ属


 国内での分布は、 九州(大分、鹿児島県)~沖縄。

 

 大分県蒲江町のカマエカズラは
イルカンダが隔離分布したものとされる。

 

ヒスイカズラ・ミドリモダマ・イルカンダなど、

この仲間の受粉媒介はコウモリであることが面白い。

 

ヒスイカズラやミドリモダマが結実しないのは

その性なのかな~と思ったりするが
イルカンダは結構 結実して大きい莢豆がついている。

 

 

トリイオオコウモリ

 

トリイオオコウモリは、洞窟に住むのではなく

昼間は木にぶら下がっている。

体長は30センチくらいだが、

飛んでいるときは80~90cmらいの大きさでる。

 

 

 

イルカンダ(臭いがきつい)