〈忘我(ぼうが)の境地。それは、我を忘れて夢中(無)になること〉
「この振り付け…さっきも同じ舞を舞ったような…。もう頭がボーってしてる…。僕は…何をしてるんだっけ…?この目の前で舞ってる人は誰だっけ…?僕は…誰だっけ…?」
「なんかネツネツだ…レツ、ネツネツだ…。」
「マスターリー、僕が…いつのまにか、水の上で…。」
「忘我の中に修業あり。我を忘れて夢中になることだ。」
「舞を舞い続けて、自分が何をしてるかわからないぐらい舞い続けたそのとき、舞と自分が一体となる。技もまたそれと同じ…。技を捨てるという意味がわかりました。」
「それが、忘我の境地。」
「レツ、ネツネツだな、!夢中でネツネツだったんだな!!」
マスターリーと同じ舞を舞い続けるレツ。舞い続けるうちに、なぜ自分は舞っているのか、目の前で舞ってる人は誰なのか、そして自分は誰なのか…。レツの中で「無」が生まれたその時、ジャンの声で我に返ったレツはいつのまにか自分が水の上で浮かんでいたことに驚き、水の中へと落ちてしまう。
「忘我の中に修業あり。それは我を忘れて夢中(無)になること。」
マスターリーに教わった「技を捨てる」という意味を知ったレツは、再度ルーツラスカコンビのところへと向かう。
そしてみき特製のゲキファンを使ってルーツラスカコンビと戦う。その戦う姿はまるで華麗な舞を踊っているような実に優雅な武闘で、二人の攻撃を受け流す。
高みの空へが流れながらの華麗で優雅な戦い。そしてレツの新技、翔翔舞(しょうしょうまい)で空高く舞い、宙宙舞(ちゅうちゅうまい)で飛び回りながら二人を攻撃、見事二人を撃破したのだった。
技が彩る大輪の花。まさに今回の修行はレツにぴったり。
技を極めるために技を捨てる。拳法の中に美を見いだす戦いは本当に美しかった。


