それからあたしは一切歌舞伎に足を運ぶことはなくなっていた。

次に登場するのはB店の元内勤Yくん。

私が人生で一番自慢の彼氏だった。


彼との出会いはなんと某出会い系サイト

○コミュ。


あたしが仕事の待機中に暇つぶしでサイトを

見てたときのことだった。


案外○コミュはホストの投稿が多いため、色んなホストにとりあえず

メールしてみた。

その中にいたのはY君だった。


サイトに載ってた写真は正直そんなにかっこよくはなかったんだけど

メール送ったら速攻帰って来たんだよね。

やたらデコメが多くてそん時からきっとこの人売れてる人なんだなって

思ってた。


15分くらいメールしてたら

今日の夜中会える?っていきなり言われた。

まぁ、その日日付が変わって朝でその日は休みだったし

たまには新宿行こうかなって思ってたときだから

全然ノリ気でOK!って言っちゃって、

Y君の仕事が終わった後会うことになった。

待ち合わせは夜の1時に歌広の下。

ここは二人の想い出の場所になるなんてそん時は思わなかったよね。


6時くらいから歌舞伎にいて初回やらなんやら

はしごしまくって、正直遊ぶこと忘れてて

メールがきてやっと思い出して、遅刻した時間なんと20分。


緊張とウキウキで歌広の下まで行ったの覚えてるなぁ・・・


恐る恐る近づいてヤンキー座りでブランド品をやたらつけてる

ホストがいるのに気がついた。

「やべ、目あっちゃった!!!!」

って思ったらめっちゃ笑顔で「おせぇーよ、つーちゃんドキドキ

って笑うY君だった。


そん時の感想?


「っやっべぇ・・・むっちゃかっけぇ・・・どうしよ」


しかなかった!

だってエグのTAKAHIROにまじ激似

身長182センチ、細身

実はハーフだったらしい。


まぁそんなこんなでY君と出逢ったわけ




あたしの大好きだった担当さんは

翼が生えてしまった。


№5まであげてあげた。


あたしたちは頑張ってたはずだった

お互い№あげる為に一生懸命になってたんだ。



だけどRはもうこの夜の世界に疲れていた


気づいてあげらんなかった。


沢山沢山悩んでたんだ。

でも、なんにも気づかなくて


知らない間にRは歌舞伎町からいなくなった。

突然だった。


最後に会ったのは新宿駅の中央線のホームで

たまたまばったり出くわした時。


R「おばあちゃんが倒れたからちょっと実家行ってくるな!」

私「え、いつかえってくるの!?」

R「4日くらいしたら帰ってくるから、絶対連絡するから待っててな」

私「わかった!気をつけてね」


それが最後の会話だった。


それからRは歌舞伎に姿を現さなくなり

一切連絡も取れなくなった。



辛かった。


だから私はもうホストに恋愛感情なんて

抱かないって決めた。最強に狂ってやるんだって

思ってたのに。


またあたしは一人のホストと一人の内勤に恋する事になる






あたしはキャバクラをやめた。


そして何を始めたか


そう、風俗嬢になってしまった。

もうその時からあたしは狂ってたんだと想う。

風俗で働くことに嫌なんてことなかった。

もう麻痺ってたんだと想う。


大好きな担当に喜んでほしいが為に

あたしは体を張った。

体を売ってお金を稼いだ、


私は担当のエースとなった。


元G店のRのエース。


あたしはエースになんてなるつもりはなかった

担当に好きになってもらいたいが為に

頑張ったら、もう彼女になるとかそういう要素は

一切ないエースっていう存在になってしまったんだ。


ずっとエースのままでいたかった


あんな想いをするくらいならエースのままでいたかった。