風立ちぬ | 業務連絡

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日々の出来事、思うこと、ドラマや映画の感想などを書いてます。

「おもひでぽろぽろ」が好きな人は、ふだん大丈夫。

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「つまらなかった」「良かった!」と公開前から賛否両論の宮崎駿監督の最新作を見て来たわ。
ラピュタやルパンのように分かりやすい起承転結もなければ、トトロやポニョのように愛すべきキャラクターもいないし、アシタカやハウルのようなイケメンもいない。
同じ戦争中でも火垂るの兄妹のように悲劇的でもない。

どちからと言うと、間を楽しむ映画ね。
映画が終わって「あ~終わった~」と背伸びをしたくなるんじゃなくて、なんとなくモヤモヤして感じを残しつつ映画館を出て、そして帰りの電車の中でジワジワと良さを感じるような、そんな感じの映画よ。
「紅の豚」が監督の空への憧れだとしたら、「風立ちぬ」は現実。


その時代時代を力を尽くして生きる。


う~ん、シンプルだけど深いね。
これは子供にはわかるまい。
例えるなら、サザエの肝の苦味に旨さを感じる感じ?



出てくる堀越二郎と言う男は、飄々ととしていて、どこか掴めなくて、かと言って冷たいわけでもなくて、育ちが良くて好青年で、好きになった女性に対してストレートに愛の言葉を言えるロマンチックな男。
こんな主人公の声を担当した庵野氏の声やセリフ回しはこれが意外と悪くないのよ。


ただね・・・・

やっぱり声はプロの声優を使うべきだと思うの。
私は、庵野氏の声より、竹下景子の配役が失敗だと思ったわ。
二郎の母親役をやってるんだけど、竹下景子と母親役と言うのが鉄板すぎて、これこそ監督が嫌う「業とらしい」というべきじゃないかしらね?

顔出しの俳優は顔を出してナンボよ。




最後に恒例の突っ込みを一つ。


夫婦の初めての夜で、妻の体調を気遣い何もしないで寝ようとする二郎に対して
「来て」と夫を床に誘う妻。

ドキドキしたぁ~~