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泌尿器科のブログ

ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。

前立腺全摘前のネオアジュバントホルモン治療は術後のPSA再発率を改善しませんしょぼん

このことはすでにEBMとして確立しています。


タキソテール単独による前立腺全摘前のネオアジュバント治療もよい成績の報告はありません。


ただ、ネオアジュバントとして、タキソテールとホルモン治療を組み合わせて行うとどうか?


PUNCH [Preoperative Use of Neoadjuvant ChemoHormonal Therapy] trialという試験がハイリスク局所限局性前立腺がんを対象に米国UCSDで行われています。



http://www.medscape.com/viewarticle/740605


米国PLCO試験(2009):
55歳~74歳、76,693人が対象。
PSA検診で前立腺がんによる死亡率低下は認めないしょぼん
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa0810696

欧州ERSPC試験(2009):
50~74歳、18,200人が対象。
PSA検診で前立腺がんによる死亡率が20%低下ニコニコ。ただし、過剰診断のリスク。
55歳~69歳の人で死亡率低下。
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa0810084

スウェーデン(2011):
PSA検診で前立腺がんによる死亡率低下は認めないしょぼん
http://www.bmj.com/content/342/bmj.d1539.abstract

結論:
PSA検診の有用性は科学的には明らかではない。

私見:
PSA検診を受けなければ前立腺がんの早期発見は極めて困難になる。
以下のことを条件に、これからもPSA検診を進めていきたい。

1:PSA検診の普及活動と同時に、検診を受けることの利点、欠点のさらなる啓蒙活動
2:PSAが異常であった場合の検査(生検)方法のさらなる侵襲低減化
3:前立腺がんと診断された場合の各種治療オプションの利点、欠点の詳しい提示。
4:前立腺がん治療のさらなる低侵襲化
5:無治療経過観察が可能な群を同定する方法を開発する努力





早期前立がん癌患者695人を対象に、根治的前立腺摘除術の有効性を無作為化比較試験で検討。
前立腺がんによる15年累積死亡率は手術群14.6%、経過観察群20.7%

2002年,2005年に報告された研究のフォローアップ期間を広げて、再度NEJMに報告したものですね。

Bill-Axelson A et al.Radical Prostatectomy versus Watchful Waiting in Early Prostate Cancer.NEJM 2011; 364:1708-1717.
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1011967
WiMAXのNEC Aterm WM3500R

今までは快適に無線LANに接続できて使えてたのに、
PCを新しくしたら、「制限つきアクセス」っていうアラートが出てしょっちゅう切れるように・・・

クイックWEB設定でチャンネル1を違う番号にしたら改善されました。

http://121ware.com/product/atermstation/verup/wimax/wm3500r_fw.html

2011年4月28日、FDAは去勢抵抗性前立腺がんに対しアビラテロンabiraterone acetate (Zytiga, Cougar Biotechnology)を 承認した。



転移を有する去勢抵抗性前立腺がに対してドセタキセル(タキソテール)治療終了後にアビラテロンを使用することで、生存期間が3.9ヶ月延長した。


http://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2011/202379lbl.pdf






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