のばらの咲く世界を願うのに理由がいるかい? -25ページ目

のばらの咲く世界を願うのに理由がいるかい?

クックック・・・黒マテリア。

小さい頃、仲の良かった従姉妹(女・同い年)と、その弟(5歳くらい下だっけかな)と、川で泳いでいた。


私たちは小学4年くらいだったと思う。


雨が降った後で、いつもより速い川の流れ。



小学生の私たちでさえもギリギリ流されないくらいだから、当然、弟君は溺れた。



3人とも固まって泳いでたから、弟君は私にしがみついてきた。


「岸につれてかなきゃ。助けるんだ。」



そう思っても、パニック状態の人間を引っ張って泳ぐことなどできず、頭から沈められた。


水を飲んで、ヤバイ!と体が拒否し、弟君を突き飛ばす。


従姉妹のほうは、やっぱり自分の弟だから、助けようとして同じように沈められても、すぐに突き飛ばさなかった。


水の下で、ずっと上がってこない従姉妹。


泣き喚く弟君。


たち泳ぎのまま、助けを呼ぶ私。むせてうまく叫べない。


岸のほうで、大笑いしてるもう一人の弟君。マジに溺れてるとは思ってないらしい。




幸い、下流はひざくらいの水深になる場所だったので、流されて助かった。



従姉妹はしばらく寝込んだ。




親たちに酷く怒られた。


「危ないから付いて来るなって言ったのに、無理に来て勝手に溺れた弟が悪い」などと逆ギレしてすまん、大人たち。


聞き分けのない弟だったが、「じゃぁ安全なとこで皆で遊ぼう」とはならなかった私達も悪かったな。


けど、一番あやまりたいのは従姉妹だ。



あの頃、一番仲が良かったのに。

従姉妹は親とも弟達とも喧嘩ばかりで、ちょっとワケありな家庭だったから、うちら同い年の二人は、いつも一緒で楽しかった。大好きだったのに。


弟君が従姉妹にしがみついたとき、自分から離れて心底ほっとした。

そして、従姉妹が沈んでるのに、怖くて何も出来なかった。



ごめんなさい。