水球V奪回へ限定復帰ブルボンＫＺ 青柳と永田
１０月５日に東京都内で開幕する水球の日本選手権で、柏崎市から出場する「ブルボンウォーターポロクラブ柏崎（ブルボンＫＺ）」をかつてけん引した青柳勧さん（３８）、永田敏さん（３７）が３年ぶりに現役復帰する。元日本代表の主将を務めた２人を精神的な柱として、チームは２０１２年以来の優勝を狙う。
青柳さんは１８歳で日本代表に選出され、五輪予選などの国際大会で長く中心選手として活躍し、１０～１２年に主将として引っ張った。永田さんも長く代表選手として活動し、０９年と１０年には主将を務めた。
２人は１０年に創設されたブルボンＫＺの初期メンバー。１５年に引退した後、柏崎で指導者になったが、日本一奪回に向けてチーム力を向上させたいとして、ランコ・ペロビッチ監督から現役復帰を要請された。
「若手のチャンスを奪うことになる」（青柳さん）と葛藤もあったが、今大会に賭けるチームと監督の思いに応え、「今大会限り」を条件に復帰を決めた。７月から、大会に向けて本格的に練習してきた。
若手選手も多いチームにとって、豊富な経験を持つ２人の存在は精神的支柱になる。失点が重なって動揺したときや、終盤のリードを守り切るときなどにチームを引き締める役割が期待される。
青柳さんは「勝負どころでチームを落ち着かせ、若い選手たちをサポートする。何としても日本一を奪い返したい」と意欲的だ。永田さんは「体力は落ちているが、少しでもチームに貢献できれば」と語る。
２人の復帰は若手選手にとって刺激になる。加入２年目の小川尊選手（２０）は「高い技術を目の前で見られるのはありがたい。一緒に戦う中で成長したい」と話した。
2018/09/24 14:05